格闘探偵団バトラーツ/2011.08.21/東京・北千住ＴＨＥＡＴＲＥ１０１０・ミニシアター⑤

格闘探偵団バトラーツ/2011.08.21/東京・北千住ＴＨＥＡＴＲＥ１０１０・ミニシアター⑤

◎第5試合　30分1本勝負
　澤　宗紀＆山本裕次郎[チーム太田章]vsスルガマナブ[フーテン・プロモーション]＆ＳＥＩＫＥＮ[UMW]
　○澤　宗紀(17分31秒　ＫＯ)ＳＥＩＫＥＮ●
　*ハイキック
★この試合のマッチメークの意味に関しては石川選手の日記を見てもらいたい。
北千住大会見所。メイン編(必読)/石川雄規選手のオフィシャルブログ【情念の部屋】より
メインは沢山の人の想いが詰まった試合であり,千住の風最後の試合。 31回も行われた北千住大会(女王バチを入れて32回)...思い返せば色々な事があった。
と言っても全部観た訳じゃないんだけど(苦笑)。 1回だけドリーマーズと被って観てないんだよね。
焙煎選手や三州選手と同様に北千住でプロレスラーとして成長し成立した山本選手。業界的には無名選手だろうが,その実力は観続けたファンなら皆が知る所。
そんな北千住育ちの山本選手と,越谷育ちでバトに活力を与えてくれた澤選手がメインを飾る。
石川選手の色々な努力があって,ここ数年はバトラーツも試合が沢山観れたが,一時期は年に数回だった。そんな時に澤選手がバトラーツに入団し,徐々に名前も売れ,バトラーツの試合が沢山観れるようになった。だからこの試合は選手達にも色々な想いがあるだろうが,俺個人的には北千住で沢山バトの試合が観れた事と, 澤選手がバトに入ってくれた事に改めて感謝して...色々な想いを持って臨む試合だ。
沢山の激闘...沢山の笑顔...沢山のチケットが無い出来事(笑)。
試合は澤選手を中心に故意のバカサワギ！! みんながみんな最高だった。
ＳＥＩＫＥＮ選手は数時間前に池田戦で学んだ事を発揮すべく,凶暴かつ隙あらば攻撃を仕掛ける。相手がアマチュア時代の同期達とあって,地下戦士の凶暴さも発揮された。
山本選手はレガースを外し,完全に一番自信のある寝技で勝負。寝技だけでも凄いが,最近の山本選手は,そこに気迫や狂気も加えるから観てて面白いし熱くなる。
打撃中心の選手の中で寝技中心で戦うのは目立つと言えば目立つが,所謂バチバチの攻防に期待してしまうような試合だけに,割を食う感じもある。
だが,あえてそこで一番の武器を前面に押し出し闘う山本選手。千住の風育ちのプロレスラー山本選手の試合もまた総決算のような闘いだった。
けどやっぱ澤選手とスルガ選手の対戦は一味も二味も違った。ライバルって素的♪
寝技よりも,やはり殴り愛,シバキ愛の両者の攻防は凄まじい打撃戦を中心に展開される。さらにお互い別々の相手と闘っていても意識しあうタッグマッチながら,ある意味シングルマッチのような様相。
澤選手にいたっては選手生命を縮めかねない,狭い会場での場外フライング・ラリアットを敢行。
凄まじい気合とバカサワギっぷりだが,狭すぎるリングサイドで俺達は逃げ場も無く若干の怪我を覚悟した(笑)。とにかく若くは無いが若い選手達が命を削るように大暴れ。
更にはアイアンマン西田レフェリーも巻き込まれＤＯ！インディーな匂いも風に乗りリング上はハチャメチャ暴風地帯。もう千住の風に優しく吹かれるなんてとんでもねえ!!
最後は澤選手と山本選手の追悼伊良部パンチの連発から,澤選手が鋭いハイキックを炸裂させＳＥＩＫＥＮ選手をＫＯした。
ＳＥＩＫＥＮ選手も立ち上がろうと頑張り,ちゃんと立ち上がりポーズも取ったが10カウントの直後だった。そこらへんの御遊戯みたいなプロレスなら,ダウンカウント9で試合続行だろうが, バトラーツのリングは違う。
レフェリーはＤＯ！インディーの重鎮？アイアンマン西田レフェリー。ＤＯ！インディーではブツブツ呟きながらのレフェリング等で面白い感じだが,最後の最後に物凄くバトラーツへのリスペクトを感じた。キチンとした10カウント裁定をありがとう西田レフェリー!!
本当に最高にエキサイティングで面白かった!! 澤選手が台頭して来た頃の,とんでもないハチャメチャなバトが蘇った感じがした...いつも凄いけど,あの頃の無茶ップリが今回はあった。
最後の千住の風は懐かしさと未来への風を同時に吹かせたようだ...。