WRESTLING DREAMERS/2011.02.06/東京・新木場１ｓｔＲＩＮＧ⑤

WRESTLING DREAMERS/2011.02.06/東京・新木場１ｓｔＲＩＮＧ⑤

◎第5試合　ＰＵＲＥＢＬＯＯＤ６　時間無制限1本勝負
　はやて＆清水裕介＆佐藤智也vs守部宣孝＆中里哲弥＆松本直己
　○佐藤智也(18分07秒　飛龍原爆固め)松本直己●
★メインは“ＰＵＲＥＢＬＯＯＤ６”と試合タイトルが現すように,ドリーマーズ所属選手による純血６人タッグマッチ。
ゲスト選手参加の試合も面白いが,やはりドリーマーズの名物といったら純血対決。過去にも何度か行われている純血メンバーでの６人タッグマッチだが, 選手の成長もあり期待感が過去最高に高い試合だった。
リングでは期待以上の素晴らしい試合が繰り広げられた。
守部軍はＧＰ優勝の守部選手,準優勝の中里選手,実力者松本選手と強豪すぎる陣容。
松本選手のポジションには,今まで広瀬選手が入っていた。広瀬選手の長期欠場中にポジションごと奪い,番付も上げたい松本選手。
試合では,そのレスリングテクニックをいかんなく発揮していく。アンクル・ホールドの各種入り方も相変わらず凄かった。
表情にあまり出さないが,内に秘めた想いはメインのメンバーで一番大きかったのかもしれないね。
中里選手は年が明けてもパワフル過ぎる程パワフル。豪快な闘い方と,激しい感情が観客の熱を引き出していた。
守部選手は司令塔として抜群のコントロールを魅せ,後輩二人を活かして行く。自身もはやて選手と積極的に絡み,極上のプロレスを魅せてくれた。
対するはやて軍は,総大将のはやて選手と,ＧＰでベスト４に残った清水選手と佐藤選手のテクニシャントリオ。
佐藤選手が外との交わりで得た経験を熟成させモノにした感じ。澤選手ばりのワン・ツー張り手なんか最高だった。
ソバットの威力も抜群だし,何より経験を力に変え魅せてくれるのが素晴らしい。実生活(職場)でも,どんなに経験積ませても活かせない人がいっぱいいるから,余計に素晴らしく感じちゃうね(苦笑)。
清水選手は最近目立つ感じは無かったが,やはり天才的な動きを魅せる。圧巻はブファドラーのようにリング内からロープに飛び乗り,片足を軸に反転して放ったドロップキック。バランスもタイミングも素晴らしすぎる一発だった。
他にも垂直に突き刺さるセントーン・アトミコや,超打点の高いミサイルキック等凄かった。
はやて選手は若い選手の中に入ってもスピードもスタミナも全く負けていない。そんな凄い動きに,人より年齢が上の人が若手に負けず頑張ってる姿に,胸が熱くなり,力を貰った。
そして一個一個の技を大切に確実に勝つために決めて行くのが本当に凄い。序盤に飛び出した幻は何度見ても芸術的だし,ウラカン・ラナ一つ取っても“これぞウラカン・ラナ”って感じ。相手が合せるんじゃなく,キチンと仕掛けて決めるのが凄い!!
こういった小さな事だけど,それが出来る出来ないではプロレスに対する認識や信頼さえ変わってくるからね。当たり前の事を当たり前にやってるのだろうけど,それがもの凄い事に感じる昨今のプロレス界...どうなんだろうね(苦笑)。
試合はルチャありストロングスタイルあり,熱く激しく楽しい試合が繰り広げられた。
両軍一身一体の攻防の中,リング上は佐藤選手と松本選手に託される。ソバットからドラゴンＳＨ狙う佐藤選手だったが,松本選手が必死に耐え逆に前方回転からアンクル・ホールドを極め捻り上げる。
絶対絶命の中,はやて選手がコーナーから倒れこみ式のダイビング・ヘッドバットでカット。このカットプレーが無かったら佐藤選手はタップアウトしてたのでは無いだろうか。
はやて選手のカットを受け蘇生した佐藤選手が再びドラゴンＳＨを狙う。必死で耐える松本選手だったが,強引だが美しく佐藤選手がドラゴンＳＨを炸裂させ熱戦を制した。
アンクル・ホールドで攻められ痛んだ足で放ったドラゴンＳＨだったが,そのブリッジは素晴らしい孤を描いていた。それゆえに勝った佐藤選手の喜びようは半端無かった。
純血６人タッグは最高に素晴らしい試合だった!! ドリーマーズの純血６人タッグに外れ無し!追いつけ追い越せ“みちプロ・ザ・ベスト”だね。