WRESTLING DREAMERS/2008.09.13/東京・新木場1st RING④

◎第4試合 45分1本勝負
 松本直己&佐藤智也vs永利耕一&浜谷清志
 ○佐藤智也(13分07秒 北斗原爆固め)浜谷清志●

★セミはドリーマーズ同士のタッグマッチ。 シングル中心なドリーマーズだが,何気にドリーマーズ同士のタッグマッチは面白い実績がある。 そんな実績を裏打ちするような最高に熱い試合となった。
キャリアで劣る浜谷選手は直向に頑張り,その頑張りが実を結ぶように技も相手を倒すようになっていた。 まだまだ不格好ながらも蹴りには体重が乗り,受ける選手達の体が折れ曲がった。 流石に捕まる場面も劣勢になる場面も多かったが気持ちが素晴らしかった。
そんな浜谷選手を好サポートし輝かせた永利選手のバイプレイヤーとしての上手さも絶品だった。 永利選手自体天才的な色気の魅せ方をする選手だけに, パートナーの存在感を食ってしまう恐れもあるのだが,そうならなかったのは何気に凄い気がする。
対する佐藤&松本組は実力・安定感ともに抜群だった。
佐藤選手は二試合目ながらも,それを感じさせないスタミナと気持ち。 体もデカク技も綺麗なんだけど,佐藤選手も気持ちが一番の選手。 最近はそれを内に秘め冷酷に闘う魅力も魅せるようになり幅の広さが素晴らしい。 この試合では序盤は冷酷に,相手の勢いが増すと激しく気持ちを魅せる緩急ある戦いを魅せた。
そして佐藤選手は俺が観てみたい理想のプロレスの一つを少しだけ見せてくれた。 それは...
膝への集中攻撃からの片エビ固めや,エビ固め。 膝への集中攻撃の果てに膝へのサブミッションでフィニッシュってのはよくあるけど,そこでフォールってのはほとんど観た事が無い。 けれども膝が動かなくなればキックアウトが出来ない。 だから膝への集中攻撃からキッチリ固めれば返せないと思うのです。 実際ドリーマーズはフォールやキックアウトがキッチリしてるから,油断してると3つ入ってしまいそうになる。 だからドリーマーズの試合では盛り上げようとギリギリまで肩を上げないってのがなく,早いカウントで肩を上げる事がほとんどなのです。 そう考えると俺が観てみたい攻防やプロレスがドリーマーズには沢山詰まっているんだと再確認しました。
松本選手はもはや頭一つ抜けてるような感じです。 動きのキレ・レスリングの上手さはキャリア以上の凄さ。 目の肥えた盟友とき兄さんが「松本選手を観れただけでも来た甲斐ある」と言ったように,本当に価値のあるプロレスを魅せる選手になりました。 さらに髪型もおしゃれになり,元々イケメンなだけにイケメン度にも磨きがかかってました。 しかし,なんといっても負けず嫌いが松本選手の魅力ですね。 相手が頑張れば頑張るほどどんどん秘めたる力が溢れていく...たまりません。
試合は時間が経つに連れヒートアップ!! そんな中最後は佐藤選手が強烈過ぎるカウンターの張り手を浜谷選手に叩き込み,ノーザンライトSHでこの日二度目の勝利をもぎ取りました。
ノーザンライトSH前の張り手も強烈だったが,ノーザン自体ブリッジ・ホールドと完璧で繋ぎ技と化す凄技を蘇らせていました。 ブリッジ後,片手で腹をポンと叩けば返されてしまうイメージがあるけど,片腕のロックをしっかしり, ブリッジに体重を乗せ叩きつければ空いてる腕も易々と動かないし,ポンとされた位で潰れないブリッジと腹筋... そんないくつもの要因がキチンとすればノーザンライトスープレックスホールドはまだまだフィニッシュになる説得力のある技なんです。 ちょっと語ってしまったが,本当に熱くて情熱の溢れた戦いでした。
松本選手も凄かったが,佐藤選手のプロレス力も相当面白いなあ♪


魅力的だぜ松本&佐藤組


ポジション争い


片足タックル


レッグロック




逆片エビ固め




ヘッドシザース


クロスアームで絞る


変形クロスフェイス


見るからにきつそう


クロス・ボディ




ミドルキック




裏膝十字固め




リバース・テキサス・クローバー・ホールド






フィニッシュは,北斗原爆固め






試合後はノーサイド

BACK