WRESTLING DREAMERS/2007.09.08/東京・新木場1st RING③

◎第3試合 15分1本勝負
 ▲松本直己(10分25秒 無効試合)征矢 学[無我]▲
 *松本の腰の負傷
★松本選手が無我の征矢選手を迎え撃つ... デビュー時期こそ違うものの同世代... 少なくとも俺の中ではドリーマーズ対無我の対抗戦だった。
立ち上がりは両者が相手の動きを探るようなレスリングの攻防が。 しかし松本選手が征矢選手をロープに押し込みブレークする際に本当のゴングが鳴った。
松本選手が離れ際に征矢選手に強烈な張り手を叩き込んだ!! うおおおッ!!思わず「よっしゃあ!!」と声が出た。 そして俄然燃えてきた。
そんな両者がグランドのレスリングでもギラギラした攻防を魅せる。 しかし,グランドレスリングでは松本選手のレスリング強さが光る。 その卓越した技術とポジショニングが征矢選手を圧倒する。 松本選手のレスリング技術は一流である。
さらに力もある。 征矢選手の方が見てくれの良い筋肉でパワーはあるだろうが, 松本選手はレスリングに必要な力が相当強い。 だから体格で勝る征矢選手がグランドで手も足も出ない場面が多々見られた。
しかし征矢選手も若手とは言え無我の看板を背負って乗り込んできただけに負けるわけにはいかない。 スタンドの攻防をパワーで制すると逆エビ固めで絞り上げる。
レスリングでは松本選手が上だったが, いざ型にはまるとパワーのある征矢選手の技は一撃必殺となる。 なんとかエスケープするも腰にダメージを負う松本選手。
そして征矢選手の攻撃をカウンターで迎撃したフライング・ニールキック ...相手にダメージを与えるため..そして勝つため ...気持ちが乗りまくったニールキックはあまりの回転力にダメージを負った腰を破壊した。 バランスが崩れ征矢選手の顔に体が乗る....このニールキックで松本選手は腰を負傷したようです。
それでも勝つために場外に逃げた征矢選手をトペ・スイシーダで追撃 ...が,トペを受けた征矢選手の体があまり流れなかった為,腰が詰まり腰が悲鳴をあげる。
それでもリングに征矢選手を戻しフィッシャーマンスープレックスを狙う。 なんとか投げるもブリッジが効かずフィッシャーマンズバスターのように脳天から突き刺さる。
脳天をしたたかに打ち付けた征矢選手は立ち上がれず...が,松本選手も立ち上がれない。 痛めた腰が限界を迎えた。
並みの若手ならニールキックで腰を痛めた時点で試合を投げ出してただろう ...しかし,松本選手は勝つために戦い抜いた。 そのせいで今後の選手生命が短くなる恐れだってあるはずなのに。 すげえよ!!
試合後にはやて選手に聞いたら骨に異常は無さそうだそうです, 最悪の状態にはならかったようで一安心です。
けれどもプロレスってのは怖いもんだなあと改めて感じました。
一端はレフェリーストップで勝ちとされた征矢選手も無効試合になろうが, レフェリーストップで勝とうが納得いかないでしょう。 いずれ決着戦を行わなくてはいけないでしょう。
その時征矢選手は間違いなく強くなって来るでしょう ...レスリング技術で負けた悔しさは絶対あるでしょうから。 対する松本選手っはどう成長するか?
今後の両選手の頑張りが,再びリング上で顔を合わせる時爆発してほしい。
地味ながらも内容抜群の試合だっただけに残念な結果となったが, 松本選手のレスリング強さが予想以上に凄かったので良かったとしておこう。


松本選手


征矢選手




片足タックル


ロックアップ








足首だけで相手の動きを殺す...ポジショニングの妙






逆エビ固め


トペ・スイシーダ


崩れるフィーッシャーマン


腰が限界を...


残念な無効試合

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