WRESTLING DREAMERS/2007.5.2/東京・新木場１ｓｔＲＩＮＧ⑤

WRESTLING DREAMERS/2007.5.2/東京・新木場１ｓｔＲＩＮＧ⑤

◎第5試合　ノータッチルール　時間無制限1本勝負
　はやて＆佐藤悠己＆佐藤智也
vs
守部宣孝[FEC]＆マグニチュード岸和田[FREE]＆中里哲弥
　○はやて(19分29秒　臨時急停車式エビ固め)中里哲弥●
★スーパークルーから続いているメインの好試合の連続に,会場中に期待感が充満する。そんな中選手達が次々登場してくる,中でも一番の歓声を集めたのが守部選手。
アメリカからの凱旋試合だし,本人はブログで年内引退と発表した。発表記事の中でのネガティブな発言は気になったが,素直に思いいれのある守部選手をまた観れるのは嬉しい事だ。そして今回も凄いメインが始まった。
はやて選手は若いＷ佐藤選手を上手くコントロールしつつ, 自身も素晴らしい動きで体格差を感じさせない試合っぷり。覆面の下から感じる闘気と熟成された技術...まだまだ若い選手にとってかけがえのない存在です。そんなはやて選手の動きを間近で観て何も感じないドリーマー達ではない。
智也選手はメイン登場も気後れの無い戦いっぷり。さらには巨体から想像も出来ない美しい至近距離ドロップキック等素晴らしい動きを魅せる。さらに気持ちが素晴らしい。技の軽さを気持ちと連打でカバーする姿は素晴らしかった。本当にキャリア数戦とは思えない素晴らしい選手です。佐藤選手が２人いた為「ともや」って声援が飛びましたが...なんとなく斗猛矢選手っぽいですね。
悠己選手がこれまた素晴らしかった。メインでの試合も板に付いた感じです。技の美しさや受けの上手さは相変わらず凄いですが,一番凄いのは気持ち。小さな体で闘志剥き出しで闘う様は師匠譲り。かち上げで放ったラリアットは体系的には無理があるものの,気持ちが乗ってる為強烈なラリアットに魅える...こういうところが本当素晴らしいですね。
一方のルード軍。岸和田選手は相変わらず声がデカイ。今まで3試合で遭遇しましたが, 今回が一番テンションが高かったです。もはや何を言ってるかわからない奇声とパワー...獣っす。今回も僕的には世間の評価ほど凄さは感じませんでしたが,凄い選手には違いなかったです。そんな中「お前誰じゃあ!!」「お前死ね!」といった汚い言葉が僕達的にプチブレイク。帰りはずっと「お前誰じゃあ!!」「お前死ね!」を真似してました ...って何気に岸和田選手にのせられてる？ヤバイよ!!ヤバイよ!!
守部選手はスタイルがアメリカよりに,脱力してるようでここぞというところで決める感じは, 尊敬するエディ選手ばり。気持ちはいまひとつ伝わらないファイトでしたが,そのプロレスセンスには相変わらず唸らされますね。こんな素晴らしい若い選手が年内引退なんて勿体無いですね。そして...ＦＥＣ仕様のコスチュームはスゲエ嬉しかったです。出来ればＦＥＣに合流して欲しいですね。
そして中里選手...すげええ!! 岸和田選手を横に置いてパワーで魅せた...その怪物的パワーは岸和田選手以上のインパクトでした。パワー＆気持ちがかねそなった本当に良い選手です。
試合はルード軍のパワーに苦しめられるテクニコ軍でしたが,諦めない気持ちで負けを許さない。何度も何度もフィニッシュを予感させられる場面がありましたが,本当に気持ちとチームワークで 3カウントを許さない。そんな諦めない気持ちが最後は勝ちに繋がった。臨時急停車式エビ固めではやて選手が中里選手から3カウントを奪い勝利しました。
試合後マイクを握るはやて選手...今日のマッチメークの意味を語り... 総括して「前途多難だけど前途揚々」という名言を残しました。目の前の困難は誰にだってある...だけど諦めない気持ちがあれば未来はきっと開ける... まさにドリーマーズ!!
かつて「明るい未来が見えません」とリングで言ったレスラーがいたが...ここのリングには「明るい未来しか見えません!!」って感じだ。恵まれた環境で育つ選手...恵まれない環境でも諦めず夢に向かい闘う選手... どっちが魅力的かな？僕は後者の方だ。
このリングにはそんな素敵な風景が広がる...あなたも夢見ませんか？
夢を追う若者達の姿に感動してみませんか？
最後はいつものようにエンディングの映像が試合の余韻を深く心の中に浸み込ませてくれました。エンディング映像後の拍手...この風景がある限り僕らはドリマーズを観に来たくなる。