SUPER CREW/2006.12.01/東京・新木場1st RING⑤



◎第5試合 ノータッチルール 60分1本勝負
 ディック東郷&はやて&久保佑允
vs
守部宣孝&佐藤悠己&松本直巳
 ○ディック東郷(17分03秒 エビ固め)佐藤悠己●

 *ダイビング・セントーン
★素晴らしい試合だった。プロレスの楽しさがたっぷりつまっていた。 プロレスの厳しさも...色々なものが詰まっていた。 SUPER CREWの活動の全てが詰まった...総決算。
入場は一人ずつ。他の試合とは色あいが違う。 これぞメインイベントっていうのもを魅せたい気持ちが強く感じられる。 魅せるのは客...そして生徒達に。
生徒達の入場が終ると先生達(寮長)が...はやて選手の銀河鉄道999。 そして守部選手・東郷選手がCypress Hillの別々の曲で入場 ...この二曲を続けて聴ける日が来るとは...守部選手の成長の大きさをうかがい知ることができる。 各選手に無数の紙テープが投げ込まれる。リング上を彩る色々な色。 SUPER CREWとして最後の試合。まるで旅立ちを惜しむ船の旅立ちのようだ。 声援がやまない中試合が始まった。
まずははやて選手と佐藤選手が絡む。両者とも小さな体ながら,それを生かした動きをする。 目指せ先生...追い越せ先生...はやて選手と佐藤選手の素早い動きに目が釘付けになる。
そして,遂にこの二人が戦う。東郷選手と守部選手が対角線に姿を現す。 睨み合う両者...緊張が走る...もの凄い声援がおこる。 両者の攻防への期待。両者と思えるようになった守部選手の成長。 東郷選手が腕を極め,抜群のバランスで守部選手をコントロールする。 そして両者がもの凄い逆水平チョップの打ち合いを...すげえよ。 その後も濃密で,もの凄い攻防が続く...。
SUPER CREWの最後の試合に出場した選手は,みんな素晴らしかった。 だからメインを最後をしめれるのだ。 久保選手は相変わらずキレの良い動きを魅せる。その人懐っこい顔から会場人気も常に高い。 それに応え頑張る久保選手。得意のネックブリーカーも素晴らしかった。
はやて選手は素早い動きも魅せるも,この日は強さが目だった。 激しいアッパーカットを中心とした打撃。若手の動きを封じ込めスタミナを奪うストレッチ技。 夢を魅せれる新幹線としては新しい動きだった。 自分の教え子達にプロレスの厳しさを叩き込んでいく。 まだまだ若手に負けない強さ...動きは若い選手に勝てなくなっても,新幹線はまだまだ夢列車なのです。 また東郷選手とのタッグも夢のような事だった。 FECが好きで,新幹線も好きで。FECと新幹線が戦えばFEC応援して ...生涯のベストバウトとも言える郡山の試合では,途中から流血する新幹線応援して...。 僕の中ではとても大きな事。夢のようなタッグでした。 こんな素敵な夢をありがとう。
東郷選手ははやて選手との連携。さらに自身の凄技も惜しみもなく披露。 その凄さには毎度毎度驚かさせられます。 色々な団体に出て行って,その世界一のプロレスを世の中に魅せつけてください。 本当に貴方のファンで良かった。
佐藤選手には夢が詰まっている。 義経選手以上の潜在能力を持ちつつも,安易に飛ばす"ここぞ"という時に魅せるプロレス。 東郷選手のダイビング・セントーン。はやて選手の幻。 何故もっと複雑な技があるのに,技は進化し続けるのに先生達の技は何度も人を驚かさせるのか。 "ここぞ"という時の魅せ方を学んだ佐藤選手には期待せずにはいられない。 そして,それを実践していく佐藤選手。 美しい受けのフォーム。綺麗で躍動感ある動き...本当素晴らしい若者ですね。
松本選手は地元って事で,とても思いいれがある選手。 みちプロの「鉄人」で色々な事を学んだのは大きかったはず。 この試合でも成長をガンガン魅せてくれました。 東郷選手にかけた恐れ多い逆エビ固め...その気持ちに感動しました。
そして守部選手。自身のブログで"最後の試合”と書かれていた。 みんなが「守部辞めるの?」と心配してた。 僕は全然辞めるとは思っていなかった。だから聞かれても「辞めないっしょ!!」と自信を持って言えた。 守部選手は絶対プロレスが好きだと思っていたから。 プロレス大好きだから絶対に辞めないと思っていた。 常にキャリア以上の成長を魅せてきた守部選手...その裏ではもの凄い努力をしているのだろうから。 そんな守部選手の最後の試合...辞めないだろうが,しばらく試合は見れない。 そう思うと,その一つ一つの動きが愛おしく感じた。 この試合でも守部選手はもの凄い動きを魅せてくれた。 東郷選手相手に一歩も引かない気持ち。 若手を牽引して戦った頭脳...しばらく観れないと思うと...。
そんな素晴らしい選手達が闘う最後の試合は,試合が終るのが勿体無く感じられる内容だった。 はやて選手がメキシカンストレッチで佐藤選手を追い込む。 さらに自軍のコーナー近くで佐藤選手を捻り倒す。 そこに東郷選手がシルバーブレッド...夢の連携が炸裂する。 久保選手相手になんとか反撃を試みる佐藤選手だが, 久保選手も成長しているので簡単には逆転できない。 ここから佐藤選手の我慢の時間が続く。
東郷選手の強烈なチョップ。太い腕でしめつけるスリーパー。 久保選手相手になんとかメキシコルールを上手く利用し脱出すると,リング上では再びFEC対決が。 東郷選手をケブラドーラ・コンヒーローで叩きつける守部選手...凄いよ。 さらに先輩の頑張りに後輩も奮起。 松本選手が矢のようなトペ・スイシーダ。  そうなると久保選手も黙っていられない。守部選手に外道クラッチを極めヒヤリとさせる。 しかし,この日の守部選手は強かった。
久保選手にスリーパー。ドラゴンスリーパーから膝へのドロップ。そして美しいフロッグ。スプラッシュ。 久保選手敗色濃厚の中,先生達が救出に。 そして出た!!東郷選手のクロスフェースと,はやて選手のカヴァージョ...夢の競演!! これを切り抜けると松本選手がもの凄い強心臓を魅せる。
東郷選手との肉弾戦をすり抜けニールキックを叩きこむと,フィッシャーマンズSH。 さらには下克上とも言える逆エビ固めを仕掛ける。 これを東郷選手が力で跳ね飛ばす...なんていう凄いプロレスだ。 時間が進むにつれ会場の熱気がドンドン上がる。
なんとか東郷選手に爪痕を残したい松本選手は,佐藤選手とともにWの攻撃を狙う。 しかし東郷選手がWラリアットで両者をぶっ飛ばす。 まるでプロレスの厳しさと凄さを魅せ付けるかのように。 ここでリングに入って来た守部選手...再び東郷選手と激突。
ここでは守部選手が3タイムアミーゴスを決め成長を魅せつける。 コーナー上に昇った守部選手。だが,ここではやて選手が,まさに疾風のように現れる。 守部選手に餞別代わりの倒立ホイップを...中を舞う守部選手。 もの凄いバンプを客・後輩達に魅せつける。 リング下に転がる守部選手にはやて選手がノータッチ・トペ・コンヒーローで追撃。
最後にリングに残っていたのは東郷選手と佐藤選手。 SUPER CREWの短くも濃い戦いの歴史が幕を閉じようとしている。 東郷選手が佐藤選手にぺティグリーを決める。 「東郷行け~!!」と叫びつつも...まだ続いて欲しいという思いが...。 生徒達への卒業証書...そして全ての想いを込めダイビング・セントーンが宙を舞う。 そして最後のカウント3が数えられた。 最後は東郷選手の勝利と,佐藤選手の敗北という形で。
試合後はは両軍ノーサイドで手を上げる...感動した。 素晴らしい試合だった。 ものすげえものを観た...これは観た人みんなが感じた事だろう。 想いが詰まった試合は,なんのストーリーやギミックが無くても凄いって事がしみじみ感じられた。 本当にものすげえ試合だった。 いや...メインだけが凄かったわけじゃない。ここまで来る試合があってのメイン。 リング上の6人...前の試合の選手達...スタッフ...家族...客 ...全ての想いが素晴らしい試合を,空間を造ったのです。 「ありがとう」本当に「ありがとう」
みちのく・ザ・ベストを凌駕するような内容。 そのうちの半分がキャリアの浅い選手達がしめていた事実...SUPER CREWはスゲエ学校だった。 それを十二分に痛感させられる試合でした。 プロレスの未来は明るい。まだまだ夢を見られるようだ...


はやて選手


守部選手


今宵も鬼退治じゃ!!


東郷選手





無数の紙テープが舞う





先発は,はやてvs佐藤





遂に実現!!東郷vs守部


腕を捻る


腕を極める


チョップ合戦





はやて選手のメキシカンストレッチ


変化


さらに変化して,変形弓矢固め


佐藤選手をはやて選手が捻り倒す...


シルバーブレッド...夢の連携





串刺しチョップ


スリーパー


張り手合戦


ケブラドーラ・コンヒーロー


トペ・スイシーダ


外道クラッチ


スリーパー


ドラゴンスリーパー~膝へのドロップ


フロッグ・スプラッシュ





夢の競演





フィッシャーマンズSHはクリアー


下克上な逆エビ固め


Wラリアット


3タイムアミーゴス


倒立式シザース


ノータッチ・トペ・コンヒーロー


ぺティグリー


フィニッシュは,完全無欠のダイビング・セントーン











ありがとう!!

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