SUPER CREW/2005.10.22/東京・新木場1stRING①



◎第1試合 20分1本勝負
○佐々木大輔(8分11秒 原爆固め)佐藤悠己●
★期待の第1試合です。僕的にはメインのボーナストラックを除いては一番良かった試合ですね。全部が素晴らしかった中で,一番良かったと思わせた両選手の戦い...
入場から両選手良い表情。さあ選手コール!!...選手コールに○○県出身と付いていたのが,新人デビュー戦らしく良かったですね。第一印象は"二人とも太ももが太い"でした。上半身はそんなにパンプアップしてないのですが,下半身はみんなしっかりしてましたねえ。この太ももの太さが,興行に素晴らしい躍動感をあたえていくのです...
ゴングが鳴るや組み合う両者。お互い支点をキッチリと決めロックアップ。プロレスラー臭バリバリです。のっけからデビュー戦らしからぬ動きを魅せる両者。もう最初の一連の動きでジーン...体はゾクゾクっときちゃいました。その後も観てる方も力が入る攻防。会場の熱気も,選手の関係者・今日の為に選手をリサーチしてきたファン・色々な人たちの想いや熱気が相乗効果となり凄いうねりを発しました。デビュー戦の選手達・第1試合・基本的なムーブで異様な盛り上がりでした。でもプロレスって凄いじゃないですか。人間が跳んだり投げられたり。ロックアップにしろロープワークにしろボディスラムにしろ非日常的で,普通の人間には出来ない事なんですよね。てことは,そんな凄いものを見せられてるんだから,反応的にはとても良いのかなあなんて思いました。僕らはプロレスを観続けているから,基本的な技で声を上げるなんてなかなかないですけど,普通の人が見たら驚愕の世界なんですよね。第1試合からプロレスの凄さを,新人選手と会場の人々にに再認識させていただきました。なので僕も周りの空気に引っ張られ序盤から声援を贈り熱く観戦出来ました。
試合では両者本当にデビュー戦とは思えない動き。きびきびした動作。スムーズなロープワーク。圧巻は巻き投げ。かける方・受ける方ともに新人離れ。投げるほうの的確さと,スピード。受けるほうのバンプのタイミングと,投げのスピードに合わせたスピード...流石東郷選手・はやて選手の教え子だなあと感動しました。
佐々木選手は,全体的にオールラウンドな選手っぽかったですね。バランスも良いし,顔もカッコイイので人気が出そう。まだまだバネがどうこうのスタイルではないですが,凄い全身バネを秘めていそう。なんせとんでもねえキックアウトしましたからね。まさに活きの良いエビが跳ねたかのようでした。ケブラドーラ・コンヒーローの的確さにも驚かされました。噂のドロップキックも的確でした。基本的にこの日の選手達のドロップキックは美しいというよりも凄いってのが多かったですね。跳んで置いてくるだけの軽いドロップがもてはやされる昨今で,当てに行き。気持ちを込めて打ち込んでいくドロップキックには感動でしたね。みんな太ももが太いので迫力ありましたね。高さや美しさはこれから付いてくるでしょうが,その前の基本的な"気持ち"という部分が素晴らしすぎましたね。
さて佐藤選手。一番の小柄ながら気持ちの良い選手でしたね。根性もあるし,試合でも凄い粘りを魅せてくれました。落ち着きもあって,雰囲気がとても良かったですね。小柄なので攻め込まれるのはしょうがないですが,それを補って余りある気持ちが素晴らしかったです。技の的確さや,バンプの正確さも凄かったですね。技は少ないけど,基本の的確さと気持ちはずば抜けていたと思います。流石小柄ながらに大事な第1試合に登場するだけありますね。僕的には,この日デビューした選手で一番良かったと思います。レベルの高い選手達の中で,負けていながらそう思わされたのは佐藤選手のプロレスへの情熱を感じたからかもしれませんね。
試合は押されていた佐藤選手がミサイルキックでペースを握ると,キャメルクラッチで佐々木選手を追いこみました。両者の負けたくないという気持ちが,凄まじい張り手合戦となりました。ドロップキックで再び主導権を取り戻した佐々木選手。最後は佐々木選手が,粘る佐藤選手を美しいジャーマンスープレックスで沈めました。SUPER CREWの歴史的第一歩は,プロレスの芸術作品"原爆固め"でした。まさにザ・プロレスです。第1試合からして完成度の高い試合を魅せた両選手ありがとう。のっけから興奮させられました。盛り上がりも両者の気持ちに乗せられ最高でしたね。なんか"予想以上に凄いぞ"というのが第1試合を終えた時点での率直な気持ちでした。


"佐々木大輔"選手
168cm/74kg・東京都練馬区出身・1985年11月22日生まれ
得意技:ドロップキック


"佐藤悠己"選手
162cm/67kg・熊本県熊本市出身・1985年11月25日生まれ


歴史的なゴングが鳴る!!


手のの取り合い...しっかり手首の内側押さえる


デスロック

耐える佐藤選手


佐々木選手優勢か?


スタミナを奪う...首四の字固め

胴締めスリーパー


立っては意地のぶつかり合い


佐藤選手のチャンス...キャメルクラッチ


フィニッシュの原爆固め直後


負けた佐藤選手も天晴れ!!

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