みちのくプロレス/2013.02.23/東京・新木場1st RING・雑感

※はじめに...俺はプロレスを観客なので観客の視点でとらえて来た事や雑誌で読んだりTVで見た 事程度しか知りません。知らない者から観た薄っぺらい感想文ですので,それでも良い方のみ御覧ください。

◎雑感
★ザギンの三州屋銀座一丁目店で,盟友とき兄さんと美味しい食べ物と酒を煽った土曜日の夕方。
ほろ酔い気分で有楽町線に乗り込み新木場へ。

会場前で盟友ふみっちと合流し,ラー油焼きそばの販売車を横目に受付でチケットを引き換える...Uさんありがとうございました。

完全に出来上がってるので,無駄にテンションが高い状況で迎える観戦(笑)。
しかも,みちのくプロレス2013年初の関東大会だ(笑)。



★開始時間になると,この日は久しぶりのパンチ田原リングアナの声で興行が進行されていく。
やっぱりパンチさんの美声は別格だし大好物だし,へんな安心感があるね。

まずは気仙選手が登場し“しゃぼんだま”を熱唱。
歌った後は東北タッグのパートナーでもある,ウルティモ選手の欠場を詫びた。
どうやら飛行機トラブルで,間に合わなかったようだ。
しかし会場からはウルティモ選手の欠場を残念がる声はあがらず(苦笑)。

気仙選手が代わりに2試合を行う事を宣言すると,あたたかい拍手が起こった。
この日はかなり寒かったのもあるし,ネット中継される事も影響してか?珍しく会場は終始静かだった。



★第1試合は佐々木選手と郡司選手の若手対決。
みちプロならではの,レベルの高い第1試合は素晴らしかった。
郡司選手の強烈な気迫を返り討ちにした佐々木選手の貫禄。
肩周りの筋肉量の増加が,佐々木選手の強くなった様を物語っているようだった。



★1日2試合の気仙選手の奇襲で始まった第2試合。
ちぐはぐな攻防に会場からは失笑が起こってしまった。
みちプロだろうが,全部が全部面白いとは限らないって事だよね。

そして比べて申し訳ないが,この試合を観てみちプロの新人の凄さを再確認した。
そりゃあなかなかデビュー出来ないはずだよ。



★第3試合は楽しい楽しい6人タッグマッチ。
試合の中心は2試合目ながら,3号選手とだけは戦いたがる気仙選手の変態エロ親父っぷりと,そんなエロ親父のセクハラと闘う3号選手。
脇を固める選手達も素晴らしく,とにかく明るく楽しい素晴らしい6人タッグマッチだった。

最後は3号選手のエビ固めを堪能し,まったくフォールを返そうとしない気仙選手が嬉しい?敗北(笑)。
勝負が決しても3号選手のエビ固め...いや,顔面騎乗位を堪能する気仙選手。
そんなエロ親父に全員から集中砲火。

だが,エロ親父でも気仙選手はタッグ王者。
試合後には前王者組のラッセ選手と剣舞選手が登場しタッグ王座への挑戦表明。
結果,仙台大会でのタッグタイトルマッチが決定した。



★第4試合は技巧派の野橋選手とKen選手によるシングルマッチ。
こういったポジションでのみちプロのシングルマッチは超期待できるが,やはり期待以上の素晴らしい試合となった。
野橋選手の暑苦しいまでの熱気と,それをクールに受け流しながら闘うKen選手。
終盤のお互いのテクニックを駆使した戦術合戦,切り返し合戦は凄かった。
最後は久々の真実一路で野橋選手が濃密な攻防を征した。



★休憩空けのセミは,それまでの静かな会場を盛り上げようとバラモン兄弟が大暴れ。
彼らのやみくもに暴れまわってるようで,興行を考えていそうなサジ加減が素晴らしかった。

試合ではバラモン兄弟がチームメイトの拳王選手すら笑ってしまう自由な感じが会場を盛り上げる。
けど...水やビールをかけられるのは超嫌だね(苦笑)。

そんなハチャメチャな試合だが,そんな中でも拳王選手の強さが凄まじい。
圧倒的な強さから出る雰囲気がとても色気があってカッコ良かった。
フィニッシュの羅喉って新技も凄まじすぎた。



★メインはハヤト選手が指名する感じで決まった日高選手との東北ジュニアの前哨戦。

そして日高選手のみちプロマット登場は,伝説の金網戦以来だそうだ。
そんな日高選手は他所で見る表情とは違い完全にルード顔でたまんねえ。

ハヤト選手との壮絶な蹴り合いも凄まじく,圧巻のハイキックでハヤト選手をKO状態に。
リング下...しかも俺達の目の前で動けなくなるハヤト選手。

リング上では卍丸選手が孤軍奮闘しているが,もう目の前のハヤト選手の状況が気になって仕方が無い。
さらに耳からは「まんじ!まんじ!」って...最近のツボだな(笑)。

なんとか立ち上がろうとしても足に力が入らず腰からストンと何度も落ちるハヤト選手。
ハイキックで脳味噌が揺れてしまったんだろうか。

なんとか試合に復帰すると,それまでが嘘の様にリング上で躍動するハヤト選手。
だがコーナーに帰るとやはり立ってるのもしんどそう。
なんか「痺れる」とか言ってたな。

タッグマッチじゃなかったら試合は終わっていただろうし,プロレスじゃなければレフェリーストップだった状況。
なのに王者としてエースとしてメインイベンターとして闘うハヤト選手の姿に胸が熱くなった。
ファンが心配して試合を見続けるってのは王者としては失格なのだろうが,逆にプロレスラーの強さや凄さを魅せたハヤト選手は立派な王者だ。
これだからプロレスは面白い。

タイトル前哨戦だが,タイトルに絡まない日向寺選手と卍丸選手の対決も激しく素晴らしかった。
頑丈な体の男達が遠慮無しでぶつかり合う様は燃えるものがある。

会場の反応を見ると試合としては微妙だったのかもしれないが,プロレスラーの凄さを4選手に魅せて貰い個人的に最高の試合だった。



★メイン終了後には日高選手からハヤト選手へ厳しい言葉が投げつけられた。
そしてハヤト選手は珍しく弱気な発言を...最後は前向きな発言になっていたが,それだけ日高選手は強敵って事なのだろう。

なんかハヤトvs日高戦にあまり興味を持てなかったが,この試合を見てひじょうに気になって来た。
勝つのはどっちだ!?


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