みちのくプロレス/2012.08.31/東京・後楽園ホール・雑感

※はじめに...俺はプロレスを観客なので観客の視点でとらえて来た事や雑誌で読んだりTVで見た 事程度しか知りません。知らない者から観た薄っぺらい感想文ですので,それでも良い方のみ御覧ください。

◎雑感
★仕事を早く終わらせ,帰宅しシャワーを浴びてスッキリ爽快! 爽快な状態を長続きさせて,気持ちよく第5回ふく面ワールドリーグ戦を観たいので,極力汗をかかない様バスとJRで移動した。 水道橋駅に着くと人がいっぱい!と思ったら金満ジャイファンだった。
ちょっと遠くから会場前にいる,ふぐすまの盟友ふじこちゃん発見!! 俺が目と顔がイイってのもあるけど,愛の力で遠くからでも発見できたね(笑)。
岩手の後援会長さんに挨拶したり,東京後援会長さんからタナボタでポスターいただいた...ありがとうございました。
しばらくすると盟友ふみっちが合流したので会場へ潜入。 まだ空いてるエレベーターホールの受付でチケットを引きかえる...Uさんありがとうございました。
受付の人がミスター・ローリングコールの味方リングアナだった(驚)。
売店でパンフレットと大会ロゴTシャツを購入。 店番してた子供達は,パンチさんファミリーかな?
トイレに行ってガチャガチャしようとしてたら,ミニ☆カレーさんと遭遇。 今回もミニ☆カレーさんはミニ☆ハーレム状態(笑)。 しかもジュリマリ...ジュディマリみたいじゃないか(笑)。
で,席に着き,みんなと御喋りしたりしてると,あっという間に開始時間に。 ミニ☆カレーさんは練習生に,そろそろ始まるからと追い返された(笑)。
入りは超満員だけど,流石に平日なので空席もあったけど,会場の期待感は半端無かった。

第1試合はバッドボーイと阿修羅の8人タッグマッチ。 セコンドに野橋選手も佐々木選手もいたので,両軍フルメンバーでの血戦だ。
試合は場外乱闘に,水に,ボーリングに,ハチャメチャな展開。 場外戦でリングを観て無かったら,試合が決まってた(笑)。
フィニッシュを見逃したのは残念だけど,やっぱ若い陸奥戦士達の試合は最高に面白いね♪ 正直,試合内容自体の満足感は,ふく面ワールドリーグ戦の試合よりもあったほど。
こんな試合が前座だなんて,豪華すぎるぜ!!

第1試合が終ると,仕切り直しで第5回ふく面ワールドリーグ戦の開会式が行われた。 ゼブラ選手を除く15選手が揃うリングは実に豪華で華やかだった。
大会実行委員長のドクトルルチャ清水氏が挨拶を行い,今大会に対する想いや,故テッド・タナベレフェリーや故愚乱・浪花選手 への想いを語った。
4年に一度の大会が,震災の影響で1年開催がのびた。 世の中では色々な事が起こり,みちプロマット周辺でも亡くなった人もいるし,震災で被災もした。
5年という年月の間には色々な事があり,短いようで長い時間だったんだと気付いた。 だからこそ,今大会を観れる歓びを噛み締め,一日一日を大切に生きなければと思った。 そんな風に思える,凄く心にしみる挨拶だった。
続いてハヤブサ選手がアジアタッグ栄冠時のパートナー人生選手に車椅子を押されなが登場。 そして...車椅子から立ち上がり,自力で立って開会宣言。 「お楽しみはこれからだ!!」で第5回ふく面ワールドリーグ戦が開幕した。
...いつかハヤブサ選手がリングに復帰した時は,是非出場して貰いたい。 その日を俺達は信じてるよ。

第2試合からトーナメント1回戦開始。
まずはベテランというかレジェンドの域に達したソラール選手が登場。 相手のK‐ness.に,ほぼ何もさせない重くてネチネチしたジャベを魅せてくれた。 ジャベの種類は勿論,入り方まで実に面白かった。
そして...観客も緊張感を持って返さなきゃならないソラール選手のノリノリ親指立てポーズ(笑)。 いつ飛んでくるか解らないポーズに身構えながら,楽しくルチャリブレの奥義を堪能出来た。
K‐ness.選手は初めて観る選手だったが,正直どんな選手か全くわからなかった。
最後はソラリーナでギブアップを奪い,ソラール選手が2回戦進出一番乗り。

第3試合は本気で大好きだったヒート選手にワクワクドキドキ♪
後期の黒マスクだったのと,入場曲の歌詞無しが個人的にはチト残念だったが,キレキレボディで熱くファイト!
対するタイガース選手は良い選手だけど...そんな印象しか持てなかった。 前みたいに大阪のコッテリした感じが無いのは,キャラチェンジしてるからだろうけど,良い選手の印象は強くなったけど, 何故に“タイガース”なのかが薄すぎて(笑)。
最後はヒート選手がミノルスペシャルからのHEATクラッチで,奥さん元女子プロレスラー対決を制した。

第4試合は運命の悪戯炸裂の,ちょっと勿体無い沖縄プロレス対決。 けど,沖縄プロレスなんて滅多に観れないだろうから,その試合がまんま観れるのは超貴重。
そして,やはりと言うかシーサー王選手の動き一つ一つに目が行ってしまった。
沖縄プロレス旗揚げ前に中身の選手が,シーサー王になりますって言ってるから,正体は皆が知る所。 だからこそ,やっぱ気になるし,岩手の地で,みちプロファンの前で優勝して欲しい選手。
けれども人気は東京でも活躍してるハブ男選手の方が多かったなあ。 ファン層が変わった事を改めて感じだ。
試合ではシーサー王選手が圧倒的な体格差で押し進めたが,要所要所でハブ男選手が上手さを魅せる。 独特のハブの動きや,頭から出ている蛇の尻尾攻撃等凄かった。
最後は肩が外れそうな超危険雪崩式のダブルアーム式フェイスバスター?を決め,とどめの猛毒波布空爆 を投下させハブ男選手が沖縄対決をせいした。
デカイ奴が強いとはいかなかったし,シーサー王選手が負けて残念だったが,沖縄プロレスの素晴らしい試合を 目撃できて良かった。

第5試合は我等がみちプロのサスケ選手登場。 開会式での神妙な面持ち...みちプロの選手として,沢山の物を背負う覚悟のようなものを感じた(勝手な想像だが)。
そしてサスケ選手は再びダークナイトとなり後楽園に舞い戻って来た。 キレキレボディもカッコイイレスラー体系に戻り,ベテランビジャーノ選手を迎え撃つ。
まさに迎え撃つ覚悟のサスケ選手は,コーナー越えのトペ・アトミコを炸裂させる等,トーナメントでも 自身へのダメージも厭わずに攻めていく。
それでいてフィニッシュでは,飛び技では無く,リスクの少ないフロント・スリーパーで勝利した。 そして颯爽と姿を消すダークナイト...。
怪我をも恐れぬ攻めの姿勢と,勝負どころでの冷静かつクレバーな戦術,サスケ選手の優勝を予感させる一戦だった。
試合ではサスケ選手相手に骨っぽいルチャを魅せ,楽しませてくれたビジャーノ選手。 試合後はエキサイトし,レフェリーに猛抗議した上に,最後はマイクでサスケ選手にマスカラ・コントラ・マスカラを要求した。
正直マスカラ・コントラ・マスカラは切ないので観たくないけど,ビジャーノ選手とサスケ選手の再戦や,他の選手との絡みは また観たいと思った。 メキシカンの重鎮達の骨っぽいルチャ最高なんだもん。 飛べるルチャドールも素的だけど,飛ばないルチャドールも素的よね♪
そして盟友達の間では,実はビジャーノ選手の中身はメキシカンでは無く,久しく姿を見てない新潟の野獣様では無いのか?って 噂が飛交っていた(笑)。

第6試合はサムライ選手と開会式に姿を見せなかったゼブラ選手の,蓋を開けなきゃ全くわからない一戦。
漫画タイガーマスクではジャイアント馬場さんが中身だったゼブラ選手。 かつて,みちプロにも登場していたが,中身は当時噂されてたアノ選手(兄はマスクマンでブレイク?し,二代目がみちプロに登場)では 無いという情報が流れたらし~が。
そうなるといったい...。
小型化が進むプロレス界で,ジャイアントな選手となれば限られてくる。 まさかの曙選手や高山選手?一番ありえる岩手出身のユニオンの石川選手?ビックリ仰天闘龍門出身のレインメーカー?と予想したが, 出てきたのはジャイアントな感じでは無いけど,細身の体がふた回りほど小さい馬場さん的なゼブラ選手だった。
ふた回りほど小さく感じるけど,187センチ以上はありそうな選手だった。 そして,かすかに感じる王道のかおり...おそらくあの選手らし~が,本当の事は誰にもわからない。
試合ではゼブラ選手が上半身のコスがブカブカで,白いタイツとの組み合わせが股引と爺シャツみたいで失笑を誘う。 それが良い味として歓迎される,お祭りムードは最高だった。
16文キックも炸裂させたが,足があがらず...あしがねえ...あ..しが...
対するサムライ選手は必勝パターンで攻め込むが,なかなか勝利を奪えない...やはりゼブラ選手は只者ではない。
そしてフィニッシュは唐突に訪れた。 サムライ選手のマヒストラルを,見事に潰しエビで固めたゼブラ選手が勝利。
ゆるキャラなゼブラ選手と思いきや,しめるところはビシっとしめる素晴らしを魅せた。 この先も何かやってくれそうなゼブラ選手だった。

休憩後に行われた第7試合はメキシコで数々の遺恨マッチを行い,最終的に ブラック・タイガー選手のマスクが剥がされ,中身の高岩竜一選手の素顔が晒された因縁の一戦。
マスクを正式に剥がされた唯一の選手でありながら,高岩選手はB・タイガーのマスクを被り堂々の登場(笑)。
対するウルティモ選手は青を基調に白と赤が入るヴァージョンのコスチューム...んんん? どっかで観た事あるような選手風だが...BRAVESの超人勇者ヴァリオン選手みたいだった(笑)。
試合はマスクに手をかけあったり,マスクを入れ替わったりのドロ試合。 その泥臭さや胡散臭さも,他の試合とは違い面白いっちゃ面白かったけどね。
最後はウルティモ選手がラ・マヒストラルで丸め込み勝利した。
実はこの試合で一番面白かったのは,高岩選手がウルティモ選手のマスクを被ったけど,顔がデカくてチャンと入らないところ。
更にリング外でもっと面白かったのが,高岩選手の事を盟友ふじこちゃんが「岡部...」って(笑)。 ミスター・ホルモン!!

第8試合はテンション上がるぜライガー選手~♪って前の試合で勘違いしてテンション上げて赤面した(笑)。
ちゃんと第8試合は,みんな大好きライガー選手と,みちプロのレジェンド獅龍選手(初代)の越獣対決。 かたや獣の神であり,かたや獅子と龍...凄まじいな。
凄まじいのは応援合戦もだった。 新日本信者達が引っ張るライガー選手への応援と,別のメジャー団体のファンが引っ張る獅龍選手への応援。 何故か対抗戦的な雰囲気が一番凄かった試合だった。
試合はグランド中心の濃厚な内容に。 個人的には大好きな試合内容だが,大多数が期待してた内容では無かったのかも。
けど,こういった闘いは大会の幅を広げるし,ソラール選手もそうだが,ベテランの凄さが見えて最高だ。
最後はライガー選手が丸め込み合戦の末に出来た流れの中で,エアポケットとでも言うべき勝負処をきっちり押さえ込み勝利した。
あんなにガッチリ固められたら返せないよね。 ライガー選手の底力と,勝利への拘りが感じられた一戦だった。

第9試合は1回戦最後の試合でありメインイベント...そこで戦うのが新世代のみちプロマスクマンの両雄。
岩手大会のメインでリーグ戦出場者決定戦を勝ち上がり,唯一の予選からの進出となったラッセ選手。
その試合で負けながらも,SUGI選手の不参加によって出来た空き枠に情熱をぶつけ入り込んだ剣舞選手。
抽選の結果何かに導かれるように再び戦う事になった両雄。 豪華な大会のメインに相応しいとは正直言えないカードだが,みちプロファンは彼らを信じ期待して声援を送った。
他の試合の方が紙テープも飛んだし,声援も凄かった。 けれども,みちのくプロレスのファンから一番声援が飛んだのは間違い無くこの試合だし,俺も一番気持ちを込めて声援を送った。 魅せてやれ陸奥の魂!!東北魂!!プロレス界に2人の戦いを!!
試合は最初からハイスパートな一戦となった。 ほとんどグランド戦の無いスピーディーな試合は,試合時間こそ短かったが濃厚で素晴らしい試合だった。
豪華な大会のメインとして,他団体の客も多い中団体のラベルを見せ付ける意味で,それに相応しかったか冷静な目線では語れないので よく解らないが,もしかしたら期待外れの一戦だったかもしれない。 そもそも期待されてなかった試合だろう。
試合時間も短いし,超難易度な飛び技や,今流行のジュニアの試合でも無かったから,物足りなさもあったかもしれない。 けれども,みちプロファンとしては,ひきこまれる良い試合だった...。
剣舞選手はSUGI選手の代打,そして出場者決定戦で負けての出場...更にメインイベントのプレッシャーと,色々な物が 小さな体を押し潰してしまいそうだっただろう。 そんな中,体をいっぱいいっぱいに使ってラッセ選手に挑んでいった。
ディック東郷選手ばりのクロス・フェース,リング中央に戻るクロス・フェースの動きや,新幹線のような高速トペ・コンヒーロー...全てをかけた。
厳鬼さえ決まれば勝てたかもしれないが,それを出させるほどラッセ選手も甘くは無かった。 最後もファルコンアローで剣舞選手を動けなくさせて,完璧なジャガラギを舞い勝利を奪った。
弱いから剣舞選手が負けて,ラッセ選手が勝ち進んだ...それだけだろう。
剣舞選手の気持ちも想いもプレッシャーも奪い勝利したラッセ選手,試合後の表情がいつも以上に凛々しかった。 剣舞選手の想いやSUIGI選手の事,ホスト団体みちプロの選手...入場式のサスケ選手の表情同様に,ラッセ選手も 何かを背負い,何かを覚悟した素晴らしい表情をしていた。
夏は絶好調なラッセ選手,九龍後期でくすぶっていた殻を破った戦闘モード...そして,マバタキ!! とにかく鋭さを増したマバタキがある限り,相手選手へのプレッシャーははんぱ無い。 勿論,見ている方もひじょうに緊張感を要求される,だからこそ試合から目が離せないし,ラッセ選手から目が離せなくなる。
まだまだジャガラギ捻りもラッセルも温存しているし,ラッセ選手の優勝も夢では無いかもしれない。
試合後は剣舞選手を称え,2回戦で当るウルティモ選手への必勝を宣言したラッセ選手。 最後は「ラッセと言えば絶好調~!!」で見事,豪華絢爛な大会を締めくくった。
絶好調なラッセ選手が校長越えを果たすのか...仙台大会で最大注目の一戦になりそうだ。

今回の第5回ふく面ワールドリーグ戦も実に豪華で華やかな大会だった。 選手達も優勝の栄冠と賞金500万円を目指し勝負に徹するところが最高だった。
その分,魅せるところや,派手さに欠ける試合も多かったけど,やっぱプロレスは闘いだから勝ち負けは重要。 そんな基本的事を再認識出来る,本当に素晴らしい大会だった。
魅せる試合や派手さを求めるなら,1回でも負けたら終わりのトーナメントじゃなく,どっかのリーグ戦を観た方がいいだろうし。 負けない為にリスクの高い飛び技を極力使わないのも素晴らしい作戦だし,そういった勝ちに拘る姿勢が,大会の価値を高める事にもなる。
大会前は色々あったが,やはり素晴らしい大会だね“ふく面ワールドリーグ戦”は♪ 本当に色々あった...中でもSUGI選手の欠場がねえ。
一連の事件の流れで,マスコミも被害者レスラーカップルが,捕まった時だけ大々的に報道して,無実って事は報道しないし。 SUGI選手のその後も大丈夫なんだろうかと心配になる。
所詮マスゴミなんてもんは,注目集めたいだけだろうから,プロレスは悪い事があった時しか報道されないからね。 骨壷に糞ぶっこんでやる!!
マスゴミと言えば,今回もサムライTVのカメラが邪魔だった。 前回ほどじゃないけど,前回より高いチケット代払って観てるんだから,正直蹴り飛ばしたくなるよね。 後の人達も結構「見えない!!」って怒って言ってたもんな。
色々あるだろうけど,大人なんだし企業なんだから,もうちょっと考えて対応しやがれサムライTV!!
って,最後がこんなオチは,もう嫌ね(笑)。

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