みちのくプロレス/2012.02.25/東京・新木場1st RING・雑感

※はじめに...俺はプロレスを観客なので観客の視点でとらえて来た事や雑誌で読んだりTVで見た 事程度しか知りません。知らない者から観た薄っぺらい感想文ですので,それでも良い方のみ御覧ください。

◎オープニング
★みちプロと一緒に寒さもやって来た雨の土曜日だった。 俺達は,みちプロを観て,寒さを感じて東北を少しだけ近くに感じる。
チケットを早目にひきかえるべく,いつもより早目に会場に到着。 会場前には列が出来ていたので,そこに並びチケット受付開始を待つ。
すると練習生が外で練習したり,会場内からは誰かの誕生日を祝う音が。 更にヤッペーマン&なんとかッペーマンvsバラモン兄弟?みたいな非公式試合が行われている音が聞こえて来た...見てえっ!! バラモンの裁きなのか,女性の悲鳴が凄まじかった(笑)。
盟友とき兄さんが覆面MANIAのビラ配りの為に来場したので,少し御話しをして開始を待つ。 そしてチケットを引き換えた...Uさん,いつもありがとうございます。
指定席なので,「もう並ぶ必要はねえ!!」と息巻き駅前のロッテリアでディナータイム。 そこに盟友ふみさんが合流し,いざ会場へ再出撃。
中に入り,盟友ふみさんと御話ししてたら,あっという間に大会スタート。
まずは試合に先がけて,沼二郎選手がジーンズ&TシャツIN姿で登場し新曲「しゃぼんだま」を熱唱。 良い歌っぽかったし,沼二郎選手の歌が上手で感動した...が,戦う演歌歌手として再デビューしたので, 演歌じゃない新曲は(笑)。 これからはシンプルに戦う歌手で行くのかな?
続いて正規軍による選手入場式が行われた...何故か他団体の関根選手も正規軍面して,しれっと参加していたが, 関根選手は元々みちプロファンだからアリだな。 それにセコンドもグンバツだったしね(笑)。
サスケ選手が挨拶を行い,沼二郎選手をいじったりしてグンバツのベシャリを魅せた。 そして九龍から正規軍にベビーターンしたラッセ選手とウルティモ選手を紹介した。
これで正規軍も人数が増え,まさに正規軍って感じ。 軍団抗争も大事だが,正規軍が多い上での軍団抗争がやっぱイイよね♪

第1試合は長い練習生時代を乗り越えデビューした新人の郡司選手と,KAIENTAI DOJOの関根選手がフレッシュに激突。
郡司選手は,欠場中の佐々木選手以外の選手とのシングルマッチは初なのかな? そうすると,初の対抗戦でもあるので,初めてみちプロの看板を背負って他団体の選手と戦う事になる初ずくし。 そして俺も初目撃ときたもんだ。
背も高いし,まだ細身だが筋肉もしっかりしてるし,ガッツも有るし,流石みちプロの新人と思わせる選手だった。 ブレインバスターまで繰り出す等,なかなか新人離れしたとこも魅せた。
対する関根選手は実にイキイキと戦い,郡司選手とスゲエ熱い攻防を繰り広げた。 最後は関根選手がえげつない龍切で勝利した。
そして,郡司選手は凄く悔しそうだった...たまらんね!! いやあ素晴らしい第1試合だった。

第2試合はユニバ出身者達による豪華すぎるタッグマッチ。 流石の選手ばかりなので,もう試合前からリング上の光景を見るだけで大興奮だった。
序盤の濃厚なジックリネッチリの個人的に大好物な攻防は10分以上も続き,個人的にはまさに至福の時間だった。 もっともっと観ていたいくらいだった。
沼二郎選手の頭突きから試合が動き出し,サスケ選手とウルティモ選手の同時発射のケブラーダに大興奮したが, 阻止され未遂に終り残念だった...う~ん観たかったね。
最後はウルティモ選手のアサイDDTに沼二郎選手が沈んだ。 フィニッシュ率の高い技が炸裂したのに,沼二郎選を見殺しにした人生選手がA級戦犯だな(笑)。 けど身体も動きも素的過ぎた♪
試合後は仙台から続くウルティモ選手の沼二郎選手プロデュース計画が,いよいよ動き出しそうな感じに発展していた。

第3試合は前タッグ王者のヤッペーマンズと,テクニシャンコンビであり,タッグ王座戦線に絡んで来れば 面白くなりそうな大柳&Ken組が激突。
2号選手は会場に元ミラノコレクションA.T.選手がサムライTVの『速報バトルメン』の取材で来ていた事もあり,パラダイスロックを披露。 番組で公開セクハラを受ける脊山麻理子さんも一緒に来てたよ。 2号選手とミラノ選手の接点は...俺には全くワカラナイヨ(笑)。
各選手がテクニカルな動きを披露しまくりの,ハイスピード&ハイテクニックの面白い試合だった。
最後はゴッチ式パイルドライバー~最強卍固めで勝利を確信した大柳選手の一瞬の油断を見逃さなかった 2号選手が見事な丸め込みで勝利した。 素晴らしいフィニッシュに感動した。
まだまだ何度も観てみたいタッグマッチだね。

休憩を挟んで後半戦からは,いよいよ新軍団“阿修羅”が登場!!
今回の観戦では初阿修羅が凄く楽しみだったんだよね。 だからこっそり下ズボンヒートテックと外套の下のパーカーは赤だったりしたのだ(笑)。
ルードなのだが道場の絆があってのユニットと個人的には邪推している阿修羅。 その阿修羅の道場タッグ野橋&日向寺組が登場し,復帰戦の剣舞選手とベビーターンのラッセ選手と激突。
基本的に九龍の頃から徹底したルー道を貫く両者だけに,阿修羅になってもコスチューム以外は特に変わってないというか, 変わる必要が無い野橋&日向寺組。 もう悪いね本当に。
悪くて悪くて最高にカッコイイぜ!! 中途半端な悪党よりも,徹底した悪党が俺は大好きだ。 だから...特に野橋選手は悪党好きの俺にはたまらない選手,プロ中のプロの一人だよね。
そして日向寺選手の赤や和が似合う事。 顔が純日本人なのもあって,和風調のコスチュームが本当によく似合ってた。 動きも美しく,なんか艶やかな色気が凄かった。 超カッコイイぜ阿修羅の日向寺選手。
対する正規軍は復帰明けの剣舞選手は怪我してた腕が,まだまだ痛そうで,勝敗云々まで行かない感じだった。 そんな中,ベビーターンしたラッセ選手が凄かった。
やはり中途半端なポジションでお笑い要員となるよりも,正規軍として“戦う”ラッセ選手の方が,何百倍も魅力的だね。 やっぱラッセ選手は生粋の良い者なんだよね。 ラッセ選手かアンパンマンかって程でしょ!!
最後は日向寺選手が剣舞選手を逆エビ固めで下し阿修羅が強さと存在感を見せ付けていた。

メインはハヤト軍(仮)と阿修羅が激突する6人タッグマッチ。
ハヤト軍(仮)は,まさにハヤト選手をサポートすべく舎人一家が脇を固める足立区のワルガキ軍団。
対する阿修羅は所謂KYな高学歴戦士であり現役王者の拳王選手と,佐藤兄弟じゃなくバラモン兄弟が組む, ちょっと前では考えられなかったドリームトリオ。 過去に遮那王選手やハヤト選手もバラモン(佐藤)兄弟とトリオを組む事で,ぐーんと成長したように,拳王選手も 更にレベルアップする事になるのだろう。
実際に試合でも拳王選手のちょっとしたミスで会場の雰囲気が変わりそうになる場面を,咄嗟の判断でそうさせなかった佐藤兄弟。 ミスを笑ったり「え~」って言うのは,個人的に楽しくないし失礼だしダイキライダ。
それにしてもバラモン兄弟の集中力とプロレス頭には度肝を抜かれたな。 流石,世界最高峰のタッグチームであり,プロ中のプロだぜ。
試合はほとんど乱戦でゴチャゴチャしまくりで,良い試合とは言えないけれど,個人的には今の状況でしか観れないであろう 未完成の荒々しい面白さと,阿修羅が宣言通り持ち込んだ“狂気”のおかげで最高に面白かった。
ハヤト選手と拳王選手の激しい蹴り合いも,バラモン兄弟の怖さを増した狂いまくりも,舎人一家の激しいプロレスも最高だった。 まとまりが無いのは,まだまだ始まったばかりだからだろうし,この先の可能性を考えると,すげえ魅力的だ。
だからね...お金や時間があれば,今年も上半期は全部観に行きたい程。 あまり良い例えでは無いけれど,人間やペットも赤ちゃんの頃の可愛さって格別でしょ。 生まれて,本当にちょっと間だけの可愛さ...可愛くは無いけれど,新しく始まった戦いも,今しか観れない 未完成の面白さがね,それがとても観たいんだよね。
最後はセコンドの野橋選手の一斗缶攻撃のアシストを受け,拳王選手がドラゴンSHで卍丸選手を沈め乱戦を制した。 まさに修羅の道を持ち込むような狂気,阿修羅いいね~♪

試合後は阿修羅がリングを占拠すべく全員集合。
そして野橋選手と南野選手が突然プッツンの大乱闘を繰り広げる。 あまりの激しさに他の選手も止めるのに必死だし,ハヤト選手も呆然を眺めてる程の激しさだった。 いったい何が2人の間にあったのか...いやあ,すげえ迫力だった。
混乱が鎮まると拳王選手がマイクを握り,教員免許を持つ高学歴戦士だけに,相手やカスども(客)を教育的指導。 たどたどしいマイクが,逆に客のヒートを煽りよい感じだったし,怖さを増したバラモン兄弟も良い感じだった。
阿修羅の悪さは観客からも沢山のブーイングも引き出したし,なんか楽しくなって来たね。
そして,阿修羅が去った後のリングには,負けてボロボロにされたハヤト選手が上がりマイクを握り, テクニコ・ルードを超越した存在感とカリスマ性を魅せ,観客を盛り上げ大会をしめた。 最後の最後で会場は盛り上がり,ハッピーエンドな雰囲気になったが,個人的にはバットエンドの方が良かったんだけどね(笑)。
ハヤト選手は強いし人気もあるけど...中指立てるなら,立てるなりの行動が見たいな。 ファッションだけのワルは,今時の若者の感性なのだろうが,おじさんには口だけの印象に見えちゃうので(苦笑)。 是非とも次回は阿修羅をリングから追い出してマイクを握ってもらいたいな。
帰り際に『みちのく魂』のCD(試合前に購入)に,サスケ選手からサインを入れていただいた。 復興支援にもなるし,良いCDだよね。
今月二度目のプロレス観戦であり今年三度目の観戦だった。 好きな団体が無くなり,試合数も減り俺の観戦数も激減してきてる。 寂しい事なんだけど,それが良い事にもつながった。
第1試合から...いや,入場式からリングサイドで観るプロレスラーが物凄く眩しく輝いて観えた。 久しく忘れていた感覚が蘇り嬉しかった。 やっぱプロレスは純粋に楽しく観るのが一番だね。
なんかスゲエ楽しかったし,プロレスラーが凄くカッコ良く思えた2012年初のみちプロだった。

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