みちのくプロレス/2010.12.16/東京・後楽園ホール⑤

みちのくプロレス/2010.12.16/東京・後楽園ホール⑤

◎第5試合　宇宙大戦争～ホントに最終決戦～ザ・音楽(ロック)ウォーズ　時間無制限1本勝負
～リング解体エニウェア６人タッグマッチ～
　ザ・グレート・サスケ＆Ｋｅｎ４５°＆リッキー・フジ[FREE]vs佐藤　秀＆佐藤　恵＆野橋太郎
　○ザ・グレート・サスケ(28分00秒　片エビ固め　※リング解体途中の板の上)野橋太郎●
　*ラダーからのサスケスペシャルⅩヴァージョン１０.２セグウェイ(ものまね禁止)
★セミファイナルが事実上のプロレスとしてのメインだっただろう。だってメインに組まれた宇宙大戦争はプロレスでは無いのだから。
プロレス？いや,そんなものではない...戦争なんだよ戦争。
会場は戦場と化し,選手達は戦士となり,リングサイドのカメラマンは戦場～カメラマンとなる。悲しいけど,これって戦争なのよねえ。
試合に先立ち北側ステージに設置されたバンドセットの前に黒装束の男達が並ぶ。準備は整ったようだ！そして戦士達がゾクゾクと姿を現す。
ANVILの「METAL ON METAL」に乗り奇跡の来日を果たしたクレイジー・クルーの面々が登場。
直前に報道された未払い問題の潔白を現すかのような白い死国衛門三郎のようなオーバーマスクのサスケ選手。腰には東北ジュニアの輝くベルト...カッコイイ!!
だが,彼らは戦士として戦場に乗り込んできた訳ではなく,ロックする為に何故か戦場に乗り込んで来たミュージシャン達なのだ。
佐藤兄弟は子門正人のスターウォーズに乗り沢山の武器を持参し,やる気満々...だが野橋選手の姿が無い! 宇宙人だけに,やはり人間の俺達には見えてないのだろうか？
宇宙...音楽...ロック...戦争すら超越した死闘が始まるのだ。
開戦の前に,まずはサスケ選手がマイクを握り野橋選手がいない事をつつく。が,佐藤兄弟は「施設に入れられた」とギリギリの返答をし,2対3でやってやるって事に。
それにサスケ選手は居ても居なくても見えないって事でいきなりクレイジー・クルーのメンバー紹介。 “ミスター・クレイジー・コール”ＭＩＫＡＴＡさん,“イカレ・ロックンローラー”リッキー・フジ選手, “狂乱のロック野郎”Ｋｅｎ４５°選手,“狂い咲きの中年の星”ザ・グレート・サスケ選手。
そして「俺達クレイジー・クルー！今年はロック・スター・ウォーズ,最初に歌わせてもらうぜ!!まずは一曲目METAL ON METALッ!!」 ...が,佐藤兄弟の阻止にて今年も宇宙大戦争が開戦となった。
軽い場外戦が終わると,甲高い声が会場に響き渡り「カッパカッパカッパのマークのカッパ寿司♪」のカッパ寿司の曲に合わせ, バルコニーから銀色の体に,体のふちが蛍光に光る生物が降りてきた。
あ...宇宙人だ!!宇宙人という正体を明かした野橋選手が遂に登場。その異型の姿にか？それとも？その姿にセコンドのハヤト選手は大爆笑するしか無かったのだ。
そして五分経過と共に,黒装束の男達ことちょっと前までリングにいた選手達にクリソツなリングスタッフにより,リングが解体されていく。
この戦争はリング解体エニウェア６人タッグマッチだった。より市街地戦に近い状況と戦士達も勢揃いし,いよいよ本格開戦だが,野橋選手は和桶に閉じ込められたり, リングシートに簀巻きにされたりし,実質2対3のハンディキャップマッチだった。
まぁ戦争なのだから戦士の戦死や離脱は想定内だっただろう。むしろサスケ選手の動きの方が想定外...やはりサスケ選手はスゲエぜ!!
色々ありすぎて書ききれないし,俺も戦場の中で民間人として生き残るのに必死だったので覚えて無いから書けない。詳しい内容は他サイト様や,雑誌,1月4日にサムライＴＶで放送されるのを見てほしい。あと俺の素人写真も参考にしてちょ。
とにかく俺達民間人も常に危険と隣り合わせだったのだよ。勿論戦場カメラマンも危険で,流れ弾に当るボケっとした戦場カメラマンもいたしね(笑)。
ただ解体が進むリングに対し,プロレス的には非日常な光景だったが,俺個人的にはに日常的な光景に。むしろ普段の仕事を彷彿させる労働者な俺がいた。沢山の脚立に,ビニールシートに鉄骨に...嗚呼,現場だな(笑)。
最終局面,リングは解体が進み,半分だけ板が敷かれただけの危険な戦場。その上に潰れた秋刀魚...たちこめる死臭...やはり戦場だ,生易しいものではない。
板の上に立つＫｅｎ選手とリッキー選手の元に,簀巻きから解き放たれ,アコースティックギターを手渡された宇宙人野橋選手がダッシュで現れ,ギターをかき鳴らし奇声を発する。いや,奇声ではなく宇宙人の言葉で,宇宙人が歌っていただけなのかもしれない。だが,地球上では間違いなくキチガイとして捕まる事になるだろう。
そんな危険な宇宙人をＫｅｎ選手が久々のフルスイング・ギター殴打で阻止!! 動きの止まった宇宙人をリッキー選手が秋刀魚の死体へカミカゼ！ベイベー！
完全に動きの止まった宇宙人だったが,サスケ選手にはその姿が見えず。宇宙人の姿よりウィルコムの広告に目が行ってしまうようだ。
まるでカッパ寿司のＣＭのような展開に,正規軍のセコンドが謎の白い粉を用意し,それを宇宙人にかける。そして,遂にサスケ選手にも宇宙人が見えるようになる。
過去に出現したグレイとは違う形の宇宙人に向け,ラダーからのセグウェイという名の近距離迎撃弾が炸裂し,長く険しい戦争が終わったのであった。
民間人の我々はほっと胸を撫で下ろし,生きている喜びを噛み締めた...