みちのくプロレス/2006.12.17/東京・後楽園ホール⑦



◎第7試合 金網・エニウェア・バンクハウス・タッグデスマッチ 時間無制限分1本勝負
 ザ・グレート・サスケ&野橋真実vs佐藤 秀&佐藤 恵
 ○野橋真実(33分00秒 逆討ちwith山盛りパイプ椅子)佐藤 秀●
【エスケープ】①サスケ,②恵


『宇宙戦争』
★セミが終ると金網が設置された。 色々な団体...そしてみちプロFECvsスカボン仙台...数々の選手の汗と血が浸み込んだ金網。 しかし,試合は金網があるのに最初の10分は金網外での攻防が予想されるエニウェアルール。 サスケ選手ならではの変則ルールだ。 どうなる事やらと思っていたが,サスケ選手のいやみちプロの面白さを改めて思い知らされる事に。
まずは佐藤兄弟が「マイウェイ」で入場。手には今回も食べ物?まさに我が道を進む佐藤兄弟。 しかし,彼らのプロ根性は凄い。今年一年でそのプロ根性の凄まじさを見てきたつもりだ。
佐藤兄弟が待ち構える戦場にサスケ選手がやって来た。 野橋選手とともにラダーを抱えての入場。 両軍が遭遇するや北側の客席前で舌戦が展開された。
そして佐藤兄弟が「豆腐の角にぶつかって死ぬのはお前だ!!」と言い手に持つ豆腐で殴りかかる。 豆腐の潰れる音がゴングの音色をかき消し試合...いや宇宙戦争が始まった。
豆腐まみれで争う両軍。セコンドも客も豆腐まみれだ ...食べ物を...まあ今回は戦争なので,それは置いとく事に。 いつの間にか姿を消したサスケ選手。南の客席前で倒される野橋選手。 すると佐藤兄弟が自転車に乗り登場...二台の自転車が5階にあるホールに。 さらに自転車シンクロ踏み付けで野橋選手をひき逃げ...自転車は軽車量扱いだから犯罪ですよ。
「そんな犯罪は許さん」とばかりにサスケ選手が戻ってきた。 手にはフライパン???なんだ??? フライパンの中身を佐藤兄弟にぶっかけるサスケ選手...熱がる佐藤兄弟。 フライパンの中身は何故かアツアツのあんかけのようだ。 プリプリのエビが転がっていた。 さらにあんかけに脚を取られコケまくる佐藤兄弟。 そんな佐藤兄弟に向かってサスケ選手が「お前に食わせるあんかけはねえ!!」と言い放つ。
さらに自転車を強奪するサスケ選手...チャリパクです。 そして南スタンドの通路で自転車大戦争...佐藤兄弟のどちらかと正面衝突の大立ち回り。 それを制すると,またも階段のとこへ自転車で移動。 後から蹴落とされ自転車で階段落ち...さらにセコンドのまぐ狼選手が竹刀で新庄一撃。
なんとかアリーナに生還してきたサスケ選手と佐藤兄弟。 その時ひき逃げされた野橋選手が復活し金網の最上段へ。 そこから決死のプランチャ敢行!!うおおおおすげええ!! 正規軍の逆襲が始まった...始まった...???
するとサスケ選手が伸縮梯子を持ってくる。 そして,またもバルコニーに梯子をかけ登り始めるサスケ選手。さらに追随する野橋選手。 一体何をしたいのかがわかりません。そして,観客の誰もが思っていたように佐藤兄弟に倒され転落。 のたうちまわるサスケ&野橋。原型を留めていないパイプ椅子。まさに戦争...まさに事故。 僕のやっている仕事では完全に事故です。実際同じような状況で部長が腰を骨折しましたから。
そんな状況でエニウェア終了のアナウンスが。どうやら10分たったようだ。 ここから20カウントで金網に入らなければリングアウト負けになる。 危機的状況の中両者とも立ち上がりリングに滑り込んだ...プロレスラーは本当に凄い!!
金網に入ると流石にプロレスの攻防が展開される。 特に野橋選手(頭突き)と秀選手(秀!蹴!襲!の顔面蹴り)の意地の張り合いが凄かった。 しか~し,徐々にサスケ選手の暴走?が始まる。
机を二脚並べ,その上にパイプ椅子を四脚立て...さらにパイプ椅子の上にラダーを立てる。 ぐらぐらです。バランスはどう見ても最悪です。 「絶対崩れる」と誰もが思う中...登り始めるサスケ選手。 そして崩れました...自爆で大ダメージを負うサスケ選手。 まったくもって最高です。 さらにセントーン・アトミコを珍しくヒットさせ「成功した♪」と喜ぶサスケ選手。 これがいけなかったか?その後も暴走は止まりません。
机とロープでラダーを固定?すると,金網を登り始めるサスケ選手。 しかし,秀選手に引っ張られると...ラダーに股間をしたたかに打ちつけ転落。 さらにバケツを被せられ椅子でホームラン!! さらにラダーにはめられ金網に挟まれ椅子でゴンゴン叩かれるサスケ選手。 もはや機能停止状態です。
しかし,密かに蘇生した野橋選手が助けに入る。 ラダーを首にぶら下げたサスケ選手を後からドロップキック。 吹っ飛ばされるサスケ選手...ぶら下がったラダーが佐藤兄弟をまとめて蹴散らす。 何気にスゲエファインプレーが炸裂。 さらに野橋選手の極楽固め+サスケ選手の セグウェイとジンジャーパブリックのハーフな技が恵選手のが顔面を襲う。 するとサスケ選手がラダーを手に持ち金網を登る。しかし相当無理がある。
結局ラダーはそのままにサスケ選手が金網エスケープで一抜け成功。 この結果金網内は野橋選手と佐藤兄弟のハンディキャップマッチに... それを佐藤兄弟に指摘されると,「しまった」という表情を浮かべるサスケ選手。 なんとも最期まで"らしくて"最高です。そんなサスケ選手が大好きだ!!


金網


サスケ選手入場


舌戦


豆腐の角で試合開始


豆腐まみれ


自転車登場


秀選手


飛び散ったあんかけ


自転車正面衝突


自転車階段落ち


金網最上段からのプランチャ


伸縮梯子を登る


落ちる


金網に登る


デッドリードライブ


頭突き


頭突きじゃ!!


秀!蹴!襲!





テーブルの上に椅子を乗せて...


その椅子に脚立を乗せて???


登ってみるも...


崩れ落ちる!


のたうちまわるサスケ選手


ラダーへスロー


テーブルとロープで脚立を固定?して...


金網に登ろうとしたら阻止されて...


股間から落ちて...


バケツ被せられホームラン


ラダーに挟まり動けない...


さらに椅子でゴンゴン


野橋選手の好アシストで脱出


極楽固めと,セグウェイとジンジャーパブリックのハーフ弾


サスケ選手エスケープ成功...脱出も危ねえ!!

『真実は一つ』
★さてリング上では数にものをいわせ佐藤兄弟が野橋選手をなぶり殺していく。 サスケ選手の余韻が漂う場内 ,金網内でまっとうな攻防が繰り広げられるも,なかなか余韻から抜け出せません。 なので静かな場内...しかし,徐々に野橋選手の頑張りと佐藤兄弟の強さでヒートしていく場内。 野橋選手を完全KOしたと思い金網エスケープをする佐藤兄弟。 恵選手はエスケープするも,秀選手はゾンビのごとく蘇生した野橋選手に捕まり脱出失敗。
ここからは二人による熱いシングルマッチが。 両者一歩も引かない熱い熱い戦い。 両者の限界を超えた頑張りにテクニコ・ルードの枠を超え声援が注がれる。
そんな中秀選手がパイプ椅子を野橋選手の脳天に叩きつける。 しかし,これを根性で耐えふんばった野橋選手。 一瞬たじろぐ秀選手。その隙を野橋選手が見逃さなかった。 体制は崩れながらも気合で逆討ちをパイプ椅子の山に叩き付けた。 そしてカウント3が数えられ野橋選手が勝利...サスケ&野橋組が勝利した。
サスケ選手の大暴れの影でひたむきに戦っていた野橋選手。 選手としてスタッフとして,闘龍門所属ながらみちプロの為に尽くしてくれた野橋選手。 若手のコーチとして...営業...ひたむきなまでに頑張り努力してきた野橋選手。 そんな野橋選手が最後の最後でむくわれた...2006年みちんもくプロレス最後の勝者として。
リング入って来たサスケ選手と抱き合う野橋選手。 そして2006年最後の勝者がマイクを握る...涙を流す。 そして野橋選手は2007年GAINA選手のベルトに照準を定めて行くことを宣言した。 野橋選手なら何かやってくれそうな気がしてきた...その真実一路な姿を目の当たりにして。
最後は野橋選手が 「皆さんが一人でもいる限り....皆さんが一人でも会場に足を運んでくれる限り... みちのくプロレスは永遠に不滅だあッ!!」でしめました。 最後は感動的な金網デスマッチでした。
が...こんな金網デスマッチは初めてでした。 遺恨や緊張感...それらがあるものの,サスケ選手のおかげで違う雰囲気に。 まったくもって東北のビッグなスターはデッカイ男ですね。 僕らとは次元が違う...それを再確認した試合でした。


ハンディキャップマッチのように


エスケープを阻止


パワーボム


フィニッシュは,逆討ちwith山盛りパイプ椅子


勝利に喜ぶサスケ選手


抱擁





涙の野橋選手


2006年最後の勝者


みちのくプロレスは永遠に不滅だあっ!!

BACK