大日本プロレス/2009.11.20/東京・後楽園ホール⑥

◎第6試合 30分1本勝負
 関本大介&岡林裕二&“黒天使”沼澤邪鬼vs佐々木義人&石川晋也&河上隆一
 ●岡林裕二(13分17秒 片エビ固め)石川晋也○

 *ランニング・エルボーパット
★蛍光灯の後片付けが終わるとセミファイナル。
この試合はBJW認定タッグを巡る関本&岡林組vs佐々木&石川組の意味があったが, 前回の新木場大会での出来事で一気に“沼澤vs佐々木”に注目が集まる。
かくいう俺も,そこに注目していた。 しかし,試合では,ほとんど接点無し。 沼澤選手がちょろっと挑発はしていたが,佐々木選手は全く乗らず。
試合自体は大日本が誇る肉体派達が魅せる肉弾戦が素晴らしかった。 関本選手や佐々木選手は当然だが,岡林選手・石川選手・村上選手の肉体と闘いっぷりには驚かされた。
TVで観て素晴らしいのは知っていたが,生で観ると驚愕。 キャリアを考えたら凄すぎです...こういった若手の層の厚さ等を目の当たりにすると,正直インディーじゃないなあと思いました。 今なら新日本のヤングライオンと大日本の若手が闘ったら...世の中がひっくり返るかもしれないですね。
そんな中,目を引いたのは石川選手の鋭い眼光と,相手を倒しに行く気迫。 技こそ基本的なものが多いのだが,その一発一発の当たりの強さは魅力的でした。
最後は石川選手が巨体の岡林選手をエルボーの連打からの,ランニング・エルボーで沈め勝利。 まさに“沈める”って感じの,ほぼKO劇でした。
若干唐突に決まった感はあったのかもしれないけど,プロレスは闘いだからいつ決まってもおかしくない。 大技だろうが無かろうが相手が戦闘不能になりカウントを返せなきゃ負けるのです...すげえ良いものを魅せていただきました。
プロレスの凄さや深さを魅せた石川選手の闘志に感謝です。
さて,結局最後まで接点がほとんど無く終わった沼澤選手と佐々木選手。 肉体派が魅せるプロレスに沼澤選手が弾かれたのか?それとも幸せな世界を構築できないと悟ったのか?それともあえてスカしたのか? 試合後に色々と想像してみたのですが...。

ここからは観戦記では無いのだが,試合後の佐々木選手のコメントを週プロモバイルで見て愕然。
佐々木選手「本当に嫌いな人間とは喋りたく無いでしょ。アイツは本当に嫌いだからかかわりたくもないわ...」(一部週プロモバイルより抜粋)。
...プロレスラーの言葉として聞きたくないというか,プロと名乗ってるのに好き嫌いって...好きな奴としか試合しないのがプロレスか? なんんつうか心の底からガッカリしました。
昔,女子プロレスでアイドルレスラーが強い先輩にボコボコにされて「もうやりたくない」とカメラの前でほざいた時と同じくらいプロレスラーに 対して失望しました。
正直,佐々木選手の事はあまり好きではなかったですが,新木場大会の映像を観て久々に興奮させられ熱くさせられました。
客と同じ位置やフレンドリーなレスラーが増えた昨今,場外戦でも客がどけないなんて現象も見られ,プロレスラーの威厳に対し常々残念に思っていた。 そんな中,佐々木選手は客を無視し,売店の沼澤選手に殴りかかり,TVカメラにさえ足を出そうとしていた。 マスコミにぺこぺこの癒着レスラーも多い中,彼の行動には痺れた。
素人に手を出すのは言語道断だが,時と場合によればいたしかた無いと俺は思っている。 それだけレスラーには怖くて近寄り難くいて欲しいから。
昨今薄れたプロレスラーの怖さを魅せた佐々木選手に期待していたのに...子供みたいな事言って...。
売られた喧嘩を買わず...男として...プロレスラーとして本当に幻滅しました。 いくら体を鍛え良い試合をしようが,ファンをガッカリさせる言葉だけは発して欲しくないですね。
試合が良かっただけに,最低のコメントだった。


沼澤選手


ロックアップ


新人同士の肉弾戦




豪腕エルボー


コブラツイスト


串刺しエルボー


雪崩式ブレンバスター


エクスプロイダーは阻止




串刺しラリアット


アルゼンチン・バックブリーカー


フィニッシュは,ランニング・エルボーパット


沼澤選手は蚊帳の外

BACK