大日本プロレス/2004.7.18/東京・後楽園ホール⑥



第6試合 BJW認定デスマッチヘビー級選手権試合 時間無制限1本勝負
~蛍光灯300本デスマッチ~

○王者)伊東竜二(21分01秒 体固め)gosaku[アパッチ]●
*ドラゴンスプラッシュwith蛍光灯束
※第16代王者伊東竜二が4度目の防衛に成功!!
★凄い試合だった。凄いデスマッチだった。語れる試合だった。誇れる試合だった。感動する試合だった。賛辞がどんどん沸いてくるような本当に素晴らしい試合でした。ロープに輪ゴムでくくりつけられる蛍光灯。等間隔に並ぶ蛍光灯に逃げ場をふさがれたリング。マット上には蛍光灯が敷き詰められた。コーナーには蛍光灯の束が置かれている。史上初の蛍光灯300本デスマッチの戦場は整った。試合への期待が膨れ上がって行く。gosaku選手への期待。伊東選手への信頼。会場の温度が上がって行くのを肌で感じた。まずはgosaku選手が入場。テーブルにガムテープで蛍光灯を固定してのアイテムを手に表情は非情にりりしく覚悟を感じられる。gosaku選手の本気が会場に充満する。そしてデスマッチ王者伊東選手の入場。モータルコンバットに合わせ起こる激しい手拍子。凄いデスマッチを見せてくれという思いがステレオ効果を生み出す。デスマッチ王者は大歓声に迎えられ2mはあろうかという長い蛍光灯の束を持って入場だ。いつもの見栄こそ蛍光灯のマット上ではきれないものの王者の風格が漂う。ゴング前に一瞬静まり帰る会場。緊張に包まれる。ほんの一瞬の静寂を壊すように日韓レフェリーの合図でゴングが鳴った。そこからまた大歓声が起こる。歩くたびに破壊される蛍光灯。歩くたびに凄い爆発音がこだまする。爆発音を漂わせながらロックアップ。お互い力をこめた状態から伊東選手が首投げでgosaku選手を蛍光灯の海に押え込む。グランドヘッドロックが蛍光灯の破片の上ですさまじさを放つ。どんな技でも必殺技になってしまうリング上はまさに四角いジャングルだ。ヘッドロックからスタンドに移るとそのままgosaku選手がスローイング。しかし踏みとどまる伊東選手。今度は逆にgosaku選手をスローイング。この攻防が2,3度続くとgosaku選手が蛍光灯のロープに突っ込んだ。飛び散る破片に爆発音...すさまじい。王者は傷ついた挑戦者になおも追い討ちをかける。蛍光灯の破片で頭をえぐる。流れる血の量がのっけからすさまじい。そのままコーナーに振られたgosaku選手。伊東選手が突っ込むと...!!gosaku選手が掟破りの逆蛍光灯タランチュラで捕獲。凄いぞgosaku選手。そのまま西側での場外戦を制すると自ら持参した蛍光灯テーブルをセット。そこにエプロンからファイアーサンダー。蛍光灯とテーブルが真っ二つに。すると伊東選手の額?いや頭部からおびただしい血が流れた。そのまま戦場は場外へ。南のスタンド席での攻防。ここで伊東選手が息をふき返す。南入り口からテーブルへのドラゴンスプラッシュを敢行。沸き起こる大日本コール!!今日は後楽園へ来て良かった。BJWを見に来て良かったていう気持ちがもうここで満たされる位でした。リングに戻っても伊東選手の怒涛の攻撃が続く。蛍光灯をこれでもかという位gosaku選手のつなぎに突っ込み蹴りまくる。あげくは短い蛍光灯の破片でぶったたく。しかし負けないgosaku選手。蛍光灯束を使ってのドラゴン・スプラッシュもクリアー。凄い受けっぷりにgosakuコールが起こる。コールを受けたgosaku選手が今度は逆転。蛍光灯の海へのチョークスラム。ヨンセットフリップで叩きつける。しかしクリアーする伊東選手。とどめとばかりのドクターボムもクリアーする伊東選手。凄いぜ。しかし王者の意地で伊東選手がまたまた逆転。満を持しての長い蛍光灯束を使ってのドラゴン・スプラッシュ!!美しい龍の舞は長い蛍光灯を噛み砕きgosaku選手に覆い被さった。しかしこれもクリアーするgosaku選手。両者の凄い粘りにクリアーするたびに会場は揺れた。重低音ストンピング,ほとんどの客が興奮してスタンディングだ。その後も一進一退の攻防が続き会場は超満員のホール以上の大歓声に包まれた。俺も二人の限界を超えた戦いに感動し泣きそうな感情がおとずれた。凄い物を見てるぜ。終盤も凄かった。gosaku選手は逆さ押え込みで3カウントを狙う。しかし決まらない。ならばとグランドコブラを狙う。しかし両者ともフラフラなうえマットは蛍光灯だらけの為上手く丸め込めない。そこでgosaku選手のプロレス"力"が出た!!失敗したグランドコブラを冬木スペシャルに変化させた。もう凄いよ二人とも。もうこの時は両方応援していたな。これが効いたか伊東選手の動きが鈍る。するとgosaku選手が変形のフェースバスターで叩きつける。しかし決まらない試合。もう人間の限界を越えている。伊東選手のキック,gosaku選手のビッグブーツが交差するリング上。しかし最後は王者のプライドが挑戦者の執念に勝った。投げっぱなしドラゴンスープレックスで動きを止めるとリング下に隠していた大きな蛍光灯束を置いてのドラゴン・スプラッシュ。あの状態でなんであんなに美しく飛べるんだという感じの美しいドラスプは粘るgosaku選手を沈めた。試合後は感動に浸ろうとしていた会場の空気を読まない30代の乱入が。マジでムカツイテ思わず出てくんなって叫びました。ぶち壊されたくなかった感動の空間を。ここでは絶対的人気の金村選手もブーイング&罵声が浴びせられました。物も飛びました。見てる方も本気な試合だったから本気で発生した怒りだと思います。だから同じプレイヤーの30代の選手達はジェラシーを感じたのかな。助けに来た20代だってそうだろうな。凄い物見せられたって感じだろうな。んで金村選手が色々言ってたけど誰の心にも届かず。退場していくgosaku選手への拍手が起こってました。なんとか30代がいなくなると伊東選手がマイクを掴みgosaku選手を称えました。するとgosakuコールが起こりました。そしてボロボロのgosaku選手がフラフラながら再登場。マイクを握り熱い思いを発しました。伊東選手も熱い思いを発しました。すると凄い大日本コールが起きました。素晴らしい物をありがとう!!って気持ちから。本当イイ物見ました。前回大日本に来ててダイブ全日本に流れた客もいたみたいだけど,今回見れなかった人は相当損したと思いますよ。そんだけ自信もって面白かったです。伊東選手も本物のデスマッチは大日本みたいな事を言ってたけどそうだと思います。今やどこの団体もデスマッチやハードコアやってますが,デスマッチにいたるまでの流れとか遺恨はやっぱ重要っす。なんの遺恨も金網でやる必然性も無いのに全試合金網なんて馬鹿馬鹿しい事してる団体とはデスマッチの重みが違うと思いました。本当デスマッチの重みが違う!!デスマッチなのに感動で泣きたくなるような素晴らしさ。人間の限界を越えた戦いに血が沸騰する感じがしました。強い王者に頑張った挑戦者。この日の主役は挑戦者のgosaku選手でした。試合後のボロボロのgosaku選手は美しかった。つなぎは破れボロボロで蛍光灯の破片や粉が付いて真っ白でも美しかった。.....どぶ鼠みたいに美しくなりたい....ブルーハーツのこのフレーズが頭の中を流れて行った。心からありがとう。




gosaku選手


伊東選手








地獄のヘッドロック






蛍光灯タランチュラ




場外ドラゴン・スプラッシュ












ドラゴン・スプラッシュwith長い蛍光灯




冬木スペシャル




フィニッシュ






















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