格闘探偵団バトラーツ/2011.08.21/東京・北千住ＴＨＥＡＴＲＥ１０１０・ミニシアター⑥

格闘探偵団バトラーツ/2011.08.21/東京・北千住ＴＨＥＡＴＲＥ１０１０・ミニシアター⑥

◎その他＆観戦後記
★試合後はＫＯされたＳＥＩＫＥＮ選手に対し,納得いかないタッグパートナーのスルガ選手が詰め寄り小突く。そして両者の間に険悪な空気が流れ小突きあい...と思いきや背後から澤選手が襲いかかり大乱闘に!!
メインの選手達,レフェリー,セコンド陣入り乱れての大乱闘...滅茶苦茶過ぎて最高だ!!
なんとか大乱闘も終わり澤選手がマイクを握り挨拶。そして澤選手がバトラーツと共にプロレス界を去る事が告げられた。
週刊プロレスＭＯＢＩＬＥより+α
「僕がプロレスをやっている意義はバトラーツを大きくする事でした。
20代半ばから30代前半まで毎日をその時間に次ぎ込みました。結果的にクローズしてしまいますけども。
僕はプロレスありきの団体ではなく,バトラーツという自分の大好きな団体ありきのプロレスだったので, バトラーツが終った後の事は,例えばどこか他の団体に入ったりだとか,そういうイメージがつきません。
あと,毎試合,毎試合,引退試合のつもりで“やりすぎぐらいがちょうどいい”闘いをと公言してきましたが... やっぱり,やりすぎたかなと(笑)。
その代償が今体にきています。
その辺を含めまして,バトラーツ11月5日新宿大会解散興行。これを絶対成功させて,その数日後に僕も引退しようと思います。
(観客「エーッ!!」)
本当は11月5日,バトラーツと一緒に引退しようかと思ったんですけど,そうするとやっぱり11月5日のテーマが解散なので, 僕の引退も入れると,ちょっと焦点がぶれてしまうので。
ジムを見送り,石川屋を見送り,吉川祐太を見送り,及川千尋を見送り,矢野啓太も退団し,みんな一人一人見送ってきました。
最後の格闘探偵団バトラーツという,僕が大好きだった団体を見送って選手生命を終ろうと思います。僕のキャリアはバトラーツと共にという事で。
その代わり11月までまだ2ヶ月あります。僕はバトラーツの闘う営業,闘う広告塔として,色々なところで“やりすぎぐらいがちょうどいい”闘いをして,宣伝をして,解散興行は意地でも満員にして,笑って,お祭り騒ぎでバトラーツを見送っていきたいと思います!!」
と。
興行の焦点がブレるからバト解散興行後に引退する...どこまでバト想いなんだろう。引退の理由もヤリスギちゃったせいで体がボロボロだし,澤選手はプロレスありきでプロレスラーをやってるのではなく, バトラーツありきでプロレスラーをやっていたって事が理由のようだ。
バトを広め大きくする為に他団体でも闘ってきたが,バトが無くなったら...最後の最後までバト愛がスゲエよ!! 昔“バトラーツ・オア・ダイ”って言葉があったが,正真正銘まさにソレだね。
澤選手の現状ならプロレスで食えるだろうし,解散後も色々な団体から引く手数多なはず。澤ドラフトなんてやっちゃえば出来るだろうに...。
プロレス界にとってもひじょうに残念な引退だろうけど,なんかね...らしいと言うか,すげえ男気を感じて ...上手くは言えないけど最高に馬鹿で最高にカッコイイ引き方だと思った。
最後は「今日闘った原学(スルガマナブ)以外の選手リングに上がって下さい!!」と澤選手が言うが...やっぱり全然集まらないのは毎度の事(笑)。そして,スルガ選手との解散興行での一騎討ちと,最後の最後まで握手はしない事を宣言。
会場の隅っこで試合を観ていてリングに上がった臼田選手に澤選手が解散興行への出場を確認すると, 臼田選手は優しい笑顔で「澤とシングルやりたいけど...澤の気持ちも...」と愛情タップリなマイクで返答した。
そして澤選手は最後にドラゴンボールのように,あの頃のバトラーツの選手を集め最高の大会にする事を宣言した。
最後は「1,2,3,ナーシャ!!」で最後の千住の風は幕を降ろした...。
帰り際,澤選手と握手をし「男です!!」と何度もアホみたいに言ってしまった。それ以上の言葉は出て来なかったし,堪えきれないものがありそうだったから。
澤選手は好きな選手の中でも,また他の選手とは違った関わり方や出会い方もあり... なんか特別な存在の選手で...やっぱ引退は寂しいけど...心の底からありがとうって言いたい選手で... 最後の最後まで無事でいて欲しく...なんかね...。
最初に観たのが13人しか観客がいなかったＰＷＣ・台風の北沢タウンホール大会...モノマネしてた(笑)。
最初に観た試合がvs松山千春(ＨＥＹ！たくちゃん)...タライ落とされてた(笑)。
そんな選手が,まさかバトに入るとは,全然思いもしなかった。
あなたが来てバトは元気を取り戻した...
あなたが来てインディーサミットで誇らしい思いをした...
あなたが来て女性ファンが増え,それまでほとんど無かった紙テープが舞うようになった...
あなたが来てバトは変わった...
あなたが去ったプロレス界はちょっぴり元気が無くなるかもね...
まだちょっと早いけど,やっぱり「ありがとう」って伝えたい。
バトラーツが伝説になるまで,残り一大会...。