格闘探偵団バトラーツ/2011.08.21/東京・北千住THEATRE1010・ミニシアター③

◎第3試合 30分1本勝負
 スーパー・タイガー[リアルジャパン]&臼田勝美[FREE] vsタイガー・シャーク[リアルジャパン]&三州ツバ吉[バンプマン]
 ○スーパー・タイガー(タイム不詳 KO)三州ツバ吉●

 *ボディ・ソバット
★第3試合はリアルジャパンの二頭の獣と,超実力者の臼田選手と頑張り屋の三州選手が交わるタッグマッチ。
ホームリングよりも輝くバトラーツのリング...リアルジャパン勢は誰しもホームリングよりも,バトのリングで輝いていた。 そこにバトラーツの闘いがあるから,彼らはホーム以上にノビノビとリミットを解除し妥協無き闘い繰り広げた。
S・タイガー選手は戦慄の打撃を武器にバトマットを暴れまわった,T・シャーク選手は一撃必殺の切れ味抜群の打撃で頭角と現してきた。 そこにバトレジェンドの臼田選手が加わる...年輪を重ねたが,まだまだ錆びない技術とキレ。
そんな実力者の中に放り込まれた三州選手が実力では劣りながらも,一生懸命闘った。
三州選手も地下プロやインディーマットで試合を行って来ていたが,やはりバトラーツの北千住大会で大きく育った選手だろう。 バト同期とでも言うべき山本選手,焙煎選手に遅れを取る形が続いたが,やはり三州選手には三州選手の良さがある。 寝技でも打撃でも無く,その直向で一生懸命な闘いは観る者の胸を打つ。
決して誉め言葉じゃないのかもしれないが,それがバトラーツマットで俺が感じた三州選手の闘いであり足跡だと思うから。
今回も一生懸命な姿が観客の心を掴み,三州選手には三州ファン以外からも沢山の声援が集まった。 そして実力者揃いの中に放り込まれても,一生懸命頑張るだけで終らず,一矢報いた感じはあった...そこに千住の風での成長を感じた。 三州選手の最後の千住の風は総決算のような全てを絞り出す試合だった。
だが,現実は甘くなかった。
タイガー選手の回転系の蹴りを食らいダウンを奪われまくり,最後はボディへのソバットでKOされてしまった。
正直,三州選手の千住の風での戦績は芳しいものではないし,試合内容もそんなに印象に残る事は無かった。 だが,地道に着実に実力を身に付けて来た。 だからバトが解散するのも千住の風が最後なのも,三州選手にとっては残念な事だろう。
だが,バトで経験した事や,石川選手から伝授されたものを武器に何処のリングでも闘って行けば,いつか実力者達にも追いつく日が来るかもしれない。 その時は心の中にバトラーツを背負い,対戦相手を...今からそいつを,これからそいつを,殴りに行こうか!!と叫んで欲しい。
第2試合,第3試合と千住の風育ちの選手に千住の風は温かくも厳しい風を吹きつけた...。

試合とは関係ないんだけど,試合中に三州選手の足を引っ張りロープに近づけたファンがいた。 恐らく三州選手の身内の方で,熱烈に応援して興奮したのだろう。 本気になる事はイイ事だが,試合中リング上の選手の体を引っ張るなど言語道断の糞行為。 見逃したセコンド陣も悪いが,そんな事を平気でやれる程バトのリングやプロレスが舐められてるのかと思うと,怒りと共に寂しい気持ちになった。


タイガー&臼田組


獣対決












首絞め


脇固め


ツームストン・パイルドライバー


ダイビング・ヘッドバットは,かわされる


STO...ST3とでも呼ぶ方がいいのかな?


美しいスクリューキック


KO決着



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