格闘探偵団バトラーツ/2011.08.21/東京・北千住THEATRE1010・ミニシアター②

◎第2試合 30分1本勝負
 ●焙煎TAGAI[西口プロレス](12分25秒 V1アームロック)池田大輔[フーテン・プロモーション]○
★お笑い芸人であり西口プロレスの焙煎選手は北千住で育ったプロレスラーと言っても過言では無いだろう。 最初こそ,ひきしまってない体や口撃に失笑すら生まれ,どうしても“芸人”という色眼鏡で観られてた焙煎選手。
だが,三州選手の欠場で代打出場となったB1で輝き出し,立ち技の無いBルールでメキメキと頭角を現した。 山本選手とのBルールの試合は北千住屈指の名勝負でもある。
もう焙煎選手を芸人と思うファンはいない...少なくとも北千住で,その成長を観続けてきた人達からは絶対に。 その実力は,そこらへんのインディーの若手では絶対倒せないレベルだろう。 石川塾で,それを実感した。
そんな本物のプロレスラー焙煎選手が,育ったバトラーツのリング,そして千住の風...最後の最後に超大物との一騎討ち。
バトとバチバチは似ていて異なるもの。 その事を再認識させられた焙煎選手のバチバチ出撃...良い所を出せずに終った悔しさ。 それを全てバチバチの親分池田選手にぶつける絶好のチャンスがやって来た。
だが,現実は厳しく,焙煎選手の前に立ちはだかった。
試合は序盤からグランド中心の攻防になる。 だが焙煎選手が仕掛けたり,引き込んだというよりも,池田選手が打撃を出さずプレッシャーだけで寝技に持ち込むって感じ。 焙煎選手のタックルや崩しでは池田選手はビクともしなかった印象だ。
とにかく焙煎選手がグランドで得意の展開に持ち込めない程池田選手が強かった。 池田選手の事を見くびってた訳じゃないけど,焙煎選手のグランド強さを観てきてるので,まさか何もさせてもらえないほどとは...。
石川塾で教えてもらった袈裟固めからの展開も,池田選手は次に行かせない体重のかけ方で凄かった。
終盤に起き上がる過程の動作の焙煎選手に,池田選手の顔面蹴り上げが炸裂し,焙煎選手の鼻から大量の血が噴出した。 鼻の骨折れちゃったのかな?
やっぱ一瞬たりとも油断しちゃいけなのがプロフェッショナルレスリング。 アクシデントでも何でも無く,油断した焙煎選手が蹴りを食らっただけの事。 特にフーテン者達は隙あらば蹴ってくるからね。
鼻から大流血の焙煎選手だったが,根性で立ち上がるが,待ってたのは大ちゃんボンバー。 更に酷くなる流血と倒れて起き上がれない焙煎選手に池田選手はサマーソルト・ドロップからV1アームロックを極めて強引に試合 を終らせた。
鼻からの大流血の影響で両者にとって満足いく内容にならなかった試合だったのでは。
負けた事,試合が途中で終わるような感じになった事...色々な悔しさが焙煎選手の体をかけ抜けただろう。 試合後は鼻から大流血しながら焙煎選手は号泣,嗚咽した...プロレスラーは強いんだ。
まだまだ本物のプロ世界に足を踏み入れたばかりの焙煎選手。 この悔しさを乗り越えれば,また強くなれるね...だって焙煎選手は本物のプロフェッショナルレスラーなんだもん。


池田選手


異色対決が実現






スリーパー・ホールド


袈裟固めを返せない


下から足で足を極められる


ダブル・リスト・ロック




片エビ固め


タックルで倒せない




噛付き...反則


肛門に親指を突っ込む...反則


トー・ホールド




頭突きでダウンを奪うが,自らも痛い






アキレス腱固め


顔面蹴り上げで鼻から大流血


大ちゃんボンバー


サマーソルト・ドロップから


V1アームロックで強引に勝負を決めた


何やら言葉を交わす


血と涙を流した戦士は強くなる!!

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