格闘探偵団バトラーツ/2011.06.19/東京・北千住THEATRE1010・ミニシアター⑤

◎第5試合 6月19日は上司を殴る日~最後の師弟対決~ 30分1本勝負
 ○石川雄規(16分27秒 レフェリーストップ)澤  宗紀●
 *アキレス腱固め
★メインは石川選手と澤選手の何度目かのシングルマッチであり,バトラーツマットでの最後の一騎討ち。
今月は6月5日のみちのくプロレスでサスケ選手と東郷選手の最後の一騎討ちが行われたが...知っての通り,途中でぶち壊された。 あんな気持ちにはなりたくない。
まあバトマットなので無いだろうし,どちらかが引退する訳でも無いから,この先どこかのリングで一騎討ちが行われる可能性はある。 けどね...やっぱバトラーツマットでの最後の一騎討ちとなると話は別。 桂での感動の一騎討ち,IGFでの師匠越えの戦慄KO劇...色々あった師弟対決。
澤選手は経験を積み,色々な団体でタイトルホルダーにもなった。 自分で6月19日は上司を殴る日と決めたように,澤選手の会社愛は計り知れない。 団体として機能していない今でもバトラーツという団体を大好きな会社と大きな声で叫ぶ。 愛だね~♪
現在の澤選手は一時期のバチバチブームの頃の勢いは無くても,実力が安定して来てるだけに石川選手にとっては難敵だろう。 しかも前回大会ではタッグマッチながらタップを奪われてるのだから。
しかし石川選手は自身の対戦相手として村上選手に並ぶ最強最悪の相手の池田選手と昼に壮絶なシングルマッチを行った。 それが予想された上で,澤選手との一騎討ちを快諾したあたりから余裕が伺える。
澤選手が石川選手の予言通りバトラーツでプロレスしなかったら,バトラーツはもっとマイナーになっていただろうし,存続すら厳しかっただろう。 一時期は猫も杓子もバチバチの真似事をするバチバチブームまで起こったが,やはりスタイルがスタイルだけに結局元々やってる 選手達が続ける事でブームは落ち着いた。
だが,そんなブームがあったり,バトラーツを長く観られたのは澤選手の頑張り...そして知名度を上げた事が重大な要因。 そして石川選手がブレないスタイルと,行進の育成を道場は無くともしっかりしてきた成果だろう。
バトラーツは今大会も入れて残り3大会となったが,バトラーツファンとしてもこの試合には両選手への感謝を抱いての観戦となった... 少なくとも俺はね。
澤選手は,やり過ぎぐらいガンガン攻め込んで石川選手を追い込んで行く。 ムエタイ仕込の鞭のようなキックと,沢山の試合で経験した事をいかんなく発揮していく。
もう,ちょっと前の石川選手の弟子の澤選手ではなく,完全に好敵手の澤選手だった。
澤選手はバトラーツへの想いを全てぶつけるように,いつも以上に激しく闘い舞い踊る。 それでも越えられなかった師匠の壁。
だが両者の攻防は一個一個が劇画タッチで...心のアルバムに刻み込まれていくような試合だった。
伊良部パンチを延髄斬りで迎撃してシーンは背筋がゾクゾクする程興奮した。 愛おしい時間はあっという間だった。
最後は石川塾での復習にもなったアキレス腱固め攻防。 その果てに石川選手がアキレス腱固めで勝利した。 打撃で相当追い込んだ澤選手だったが,石川選手はやはり強い師匠だった。
どんなに殴られ蹴られても最後はゴッチさん仕込の関節技で仕留める...嗚呼ゴッチイズム最高!!
とにかく両者にとってもファンにとっても,とても愛おしい時間であり試合だっただろう。
バトラーツを守り抜いてきた師匠と,バトラーツを心底愛した弟子... バトラーツの名の下にもう両者の一騎討ちは観られない...だが将来的に更に進化した両者がどこかのリングで激突する日を楽しみにしよう。
バトラーツは終わっても,彼らの格闘探偵道は終わりは無いのだろうから...。


睨み愛




ボディチェック


試合開始


握手を求める澤選手


ガッチリ握手


脇固め


V1アームロック


肩固め




強烈な張り手


鞭のようなミドルキック








掟破りの弓矢固め




ショルダー・アームブリーカー


場外戦では石川選手の紙テープ投げ付けという攻撃も(笑)






シバキ愛


スペース・ローリング・エルボー


スピニング・チョーク


フット・チョーク


腕ひしぎ十字固め


三角絞め


伊良部パンチ








パンチ


伊良部パンチ


伊良部パンチを延髄(拳)斬りで迎撃!!


バックドロップ








フルネルソン・スープレックス


フルネルソン・スープレックス二連発


お卍固め


グランドお卍固め


アキレス腱固めの攻防






フィニッシュは,ガッチリ極まったアキレス腱固め


石川選手辛勝


疲労困憊

BACK