格闘探偵団バトラーツ/2010.09.26/東京・北千住THEATRE1010・ミニシアター⑤

◎第5試合 30分1本勝負
 石川雄規&スーパー・タイガー[リアルジャパン]vs矢野啓太&鈴木秀樹[UWFスネークピットジャパン]
 ○石川雄規(21分29秒 腕ひしぎ逆十字固め)鈴木秀樹●

★メインは大きい選手が揃い,まさにメインイベントって感じの雰囲気。
そんな中,初参戦の鈴木選手が素晴らしい...という感じではないが,面白かった。
戦前からそうだったが,試合では戦前以上に石川選手を挑発。 過剰なまでの挑発...発する多くの言葉...それが全然しっくりこないんだよな。
下手すると口だけ番長になりかねなかったが,そうならない鈴木選手は凄い可能性を秘めた選手なのだろう。
強烈なエルボー・スマッシュに,抜群のグランドコントロール,そして圧巻のタフネスさ。 どんなに攻撃を食らっても効いてない感じだし,スタミナが切れたと思いきや,そこから蘇ってくる。
ゾンビと言えば石川選手だが,鈴木選手はゾンビ...というかサイボーグってとこかね。
IGFでは前座扱いだが,バトラーツのメインでIGFの何倍も輝いたのでは。 立場が人を作るというが,またバトラーツマットで凄い選手が生まれる予感がした。
そんな若くて勢い任せの鈴木選手に石川選手とタイガー選手の最強コンビは強烈なプロの洗礼を浴びせる。
タイガー選手のもの凄い蹴り技と,殺伐とした言葉と視線。 ローキック一発で顔をしかめバランスを崩す鈴木選手。
石川選手は無限地獄と底を魅せない闘い方で客を魅了し,鈴木選手に火を着ける...その大きく深い世界観に 飲み込まれるプレッシャーは半端無かっただろう。
試合は鈴木選手の暴走?を中心に回っている感じだったが,そんな怪物達の中で天才矢野選手の揺ぎ無き世界が素晴らしかった。
キャリアでは考えられない様な己のレスリングの世界観を持つだけに,他の世界に喰われてもおかしくない状況の中,喰われないんだよなあ。 石川選手との世界観の喰い合いは見応えがあったし,タイガー選手との打撃戦も凄かった。
素晴らしいセンスと強さ,強さがあっての矢野ワールドってのを改めて認識させられた。 最後の乱闘も,さっと引く美しさ...結局,矢野選手の動きを追っちゃうんだよなあ。
試合はスゲエ刺激的な展開が多く,下がっていたテンションも上がり興奮で胸がドキドキした。
最後は石川選手が鈴木選手を腕ひしぎ逆十字固めで下した。


矢野選手降臨








世界観の喰い合い


ボディ・シザース












アキレス腱固め


逆片エビ固め「舐めんじゃねえぞ!!」




複合式脇固め


情念vs道化








C・W・フェースロック


ローランド・ボックばりのWアーム・スープレックス炸裂!






足掛けC・W・アームロック


腕固め


フィニッシュは,腕ひしぎ逆十字固め

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