格闘探偵団バトラーツ/2010.01.17/東京・北千住THEATRE1010・ミニシアター③

◎第3試合 Bルール・トーナメント・1回戦 10分1本勝負
 ○山本裕次郎[チーム太田章](7分02秒 アンクル・ホールド)成田吉駿[TEAM竜司]●
★ 第2試合同様異種格闘技戦のような雰囲気がひじょうにエキサイティングだった。
この試合も第2試合も第1試合も,何気に“プロレスvs柔術”のようなマッチメークだったが, これがひじょうに面白く,水と油のありえないハーモニーを奏でてくれた。
1回戦で最も素的なハーモニーを奏でたのは,個人的にはこの試合。
レスリングベースで石川選手からプロフェッショナルレスリングを吸収し,昨年は大活躍だった山本選手。 レガースを外した時の強さなんか,バトを観続けている客ならば御存知の通り。
対するはTEAM竜司の柔術学生王者の肩書きを持つ成田選手。 前回大会では急遽出場でボコボコにされながらも魅せた心意気。 だが,今回は心意気もさることながら,成田選手の持つポテンシャルが見事リング上で弾けた。
柔術の動きで実力者山本選手と一身一体のグランド戦を魅せる。 特に目を引いたのはオモプラッタまでの流れの鮮やかさ。 グランド勝負と山本選手が相手だったのもあるだろうが,経験を積めば成田選手はスゲエ面白い選手になりそうだ。
試合は山本選手がアンクル・ホールドをガッチリ極めると,ロストポイント0の為もがくしかない成田選手。 逃げ切れない成田選手が無念のタップアウトをし,山本選手が二回戦へ駒を進めた。
終わってみれば山本選手の圧勝だった気もするが,成田選手が観客の心に何かを刻んだ試合だったのではなかろうか。
一回戦のプロレスvs柔術は,二勝した柔術に軍配が上がった。
二回戦の組み合わせも面白い事にプロレスvs柔術となったが果たして...。




膝十字固め


三角絞め


オモプラッタからの変形クロス・フェースロック


悶絶する成田選手


フィニッシュは,アンクル・ホールド

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