格闘探偵団バトラーツ/2009.07.05/東京・北千住THEATRE1010・ミニシアター②

◎第2試合 B-1クライマックス・Bブロック公式戦 20分1本勝負
 ○【3点】山本裕次郎[チーム太田章](9分39秒 腕ひしぎ逆十字固め)焙煎TAGAI[西口プロレス]【0点】●
★第2試合は正直“期待薄”だったが,バトラーツの大一番では“期待薄”の試合 こそ期待を裏切ったりするのだが...この試合も期待を裏切る内容となった。
試合は序盤から両者が感情を表に出しつつ,お互いの技術をフルに使い戦う。
しかしながら,お世辞にも“格闘芸術”という言葉からは掛離れた内容。 けど,それがイイ!!
芸術にも色々な種類があるし,両者のキャリアやスタイルを考えたら綺麗な試合よりも ,泥臭くても生々しい人間臭い試合の方が良い...と,俺は個人的に思う。
山本選手はバトラーツのリングで輝きだし,メインに出場する等最近の活躍は素晴らしい。 そういった活躍を考えると格上となるのだが,そこまでの余裕はまだ無いだろう。
むしろ余裕が無いからこそ,相手を倒す為に真っ直ぐ直向に戦うからたまらない。 高度な技術を持った山本選手だが,それよりも感情を剥き出しにした時こそ魅力が湧く。
対する焙煎選手は三州選手が欠場した事で,繰り上がり出場。 補欠とか埋め合わせ的な観方をされてしまうが,そういったものに負けずにリングで一生懸命戦う焙煎選手。
いつも人の良さそうな感じの焙煎選手は,試合でもどっか遠慮を感じる。 しかし,今回は試合が進むに連れ遠慮が見えなくなり,焙煎選手の素が観れた気がした。
終盤に山本選手の良い打撃をもらうと,むしろ動きが良くなり反撃したのには驚きだった...スタミナは切れていただろうに。 そんな素の焙煎選手は,目の前の相手を倒す為に必死で立ち上がり,格上の相手に色々な境遇を 捨て去り立ち向かっていった。
その頑張りには思わず声援を送ってしまうほどだった。 「勝たせたい」と思わされた今日の焙煎選手...その戦う姿勢に感動しました。
最後は腕ひしぎ逆十字固めで山本選手が焙煎選手を下し勝ち点3を手に入れました。
結果だけ見れば順当ですが,内容は順当じゃなかったですね。
試合中,焙煎選手が,いつもの「人の死ぬとこ見せてやる」じゃなく,「人の目ん玉飛び出るとこ見せてやる」と 言ったが...この試合で目ん玉が飛び出たのは俺達観客だった。
張り詰めた状態で勝つ為に死力を尽くした両者...素晴らしい試合をありがとう。
いきなり第2試合で,リーグ戦最初の試合でクライマックス気分...恐るべきB-1クライマックス!!


上から圧力をかける




胴絞めスリーパー・ホールド


シバキ愛




胴絞めスリーパー・ホールド


腕ひしぎ逆十字固め


アンクル・ホールド


「人の目ん玉出るとこ見せてやる」サッカーボールキック


膝十字固め


壮絶な打撃戦


フィニッシュは,腕ひしぎ逆十字固め

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