格闘探偵団バトラーツ/2009.05.06/東京・板橋グリーンホール②

◎第2試合 30分1本勝負
 ○藪下めぐみ[FREE](12分06秒 ヤブオリジナル)美 花[RANGER品川GYM]●
★第2試合は総合でも活躍する実力者藪下選手が女王バチ初参戦。
対するは第1回女王バチ(俺は観てない)に出場した美花選手。 美花選手は総合格闘家だそうです。 オープン・フィンガー・グローブを装着し,名前の割に見た目はかなり大型の選手でした。
リングに両選手が登場するや,対峙する両者の対照的な色合いに目が行く。
藪下選手は考え込まれた素的な可愛らしくカッコイイコスチュームに包まれている。
対する美花選手はTシャツと,パジャマみたいなパンタロン...一応プロなのだから,もうちょっと考えて欲しいとこだが(苦笑)。 女子なんだから見た目も大事だが,やはり試合内容の方が大事。
試合は異種格闘技戦とうか総合格闘技のような膠着が続き動きの無い試合に。 美花選手は総合格闘家らしく負けない技術を多用し,固いガードの連続。
固いガードはいいのだろうが,そこからの展開が無いので藪下選手は余裕を持ちながらも攻めあぐねる。 とにかく動きの無い退屈な展開が続いて行く。
終盤美花選手がグローブを投げ捨てると,柔道の投げ技を多用し藪下選手に体重を浴びせ主導権を握る。 しかし,そこから先が単純すぎたか極めきれない。
ならばと再度投げに出た美花選手だったが,投げきった一瞬の隙をつく藪下選手。 ほんの一瞬の出来事だった,気付くと藪下選手がヤブオリジナル(変形脇固め)を極め,美花選手がタップアウトしていた。
ガードの固い相手の小さな隙をつき勝利した藪下選手の底力に驚かされた。
だが,試合としては課題の残る内容だったのでは?
負けたくないから固くなるガードと,攻め込めず負けない試合をしてしまう総合の技術。 その先の,もっと奥にあるプロフェッショナルレスリングの妙。 総合の実績が凄かろうが,女王バチは難しいスタイルなのだ。
ここらへんの深さを体現出来る選手と,そうでない選手との差はメインを観れば一目瞭然となる...。


藪下選手


美花選手










裏膝十字固め


グローブを外しパワーアップ!


固いガード


展開が無い押さえ込み


フロント・ネックロック


投げ技が冴え渡る


フィニッシュは,電光石火のヤブオリジナル

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