格闘探偵団バトラーツ/2008.11.16/東京・北千住ＴＨＥＡＴＲＥ１０１０・ミニシアター⑤

格闘探偵団バトラーツ/2008.11.16/東京・北千住ＴＨＥＡＴＲＥ１０１０・ミニシアター⑤

◎第5試合　30分1本勝負
　石川雄規＆澤　宗紀vsスーパータイガー[RJPW]＆原　学[BML]
　●石川雄規(20分34秒　ＫＯ)スーパータイガー○
　*スクリューキック
★正直,メイン以外の試合はそれほど期待していなかった。しかし,メイン以外の試合が期待を大きく上回る面白さ...こりゃあメインはどんだけ面白いんだ？
メイン自体は「よくぞこんな面白そうなマッチメークを♪」と思うような試合だけに,勿論試合開始前からワクワクドキドキの連続だった。特に澤選手の原選手に対するちょっかいは痛快バトラーツだった。
勿論試合が始まるや馬鹿騒ぎの激しいバチバチファイトの連続!! 澤選手と原選手の因縁の対決は,両者とも感情剥き出しのＺＥＮＫＡＩファイト。さらに石川選手とタイガー選手も名勝負数え歌に発展しそうな激しい攻防。また,顔ぶれが入れ替わっても激しく熱く試合は進む。
4選手のバトラーツのリングへの愛情をいっぱい感じる熱いファイト...そんな中,最も異質に輝いていたのがタイガー選手だった。その殺気は4選手中一番であり,今大会での群を抜いていた。
相手を殺さんばかりの牙を剥き出しにした虎は,相手を的確に蹴り上げていった。そして,注目すべきはカットプレー。カットプレー一つ一つにも気持ちと殺気がこもっており,そのニードロップや蹴りに声を出し驚き,何度も見たいと願っていた。それほどカットプレー一つで客を魅了したタイガー選手は凄い!!
そんなタイガー選手が最後も大仕事をやってのける。強烈な回転系の蹴りの連打で石川選手を追い込み,何度もダウンを奪う。それでも立ち上がり続ける石川選手だが,最後は的確に見栄えよりも攻撃性重視のスクリューキックで場外へ吹っ飛ばされ完全ＫＯ負け。
目の前で放たれたド迫力の蹴りと,足元に力なく落ちて来た石川選手にもはや興奮の域を超えた感じだった。天晴れタイガー選手!!スゲエよ!!カッコイイよ!!
いつもの石川選手なら,また立ち上がる気がしたが...今回も何度となく立ちあがったが,いつもならもっともっと蘇生する。それが,そこまで粘れなかったのは石川選手が云々ではなく,タイガー選手の蹴りがそれ程強力だったって事だろう。そう考えると...改めて恐るべしタイガー選手!!
試合後は嬉しそうな原選手と,満身創痍ながらも喜びをかみ締めるタイガー選手。さらに這い蹲りながらリングに戻った石川選手と,タイガー選手が頭を下げながら言葉を交わす。強き男達の言霊の交換...その一方で激しくシバキ合う澤選手と原選手も体で魂の交換をしていた。
“壮絶な試合”“タイガー選手の大金星”そんな言葉では片付けられない深さがあった気がするが...ようは最高に面白かったんです!!