格闘探偵団バトラーツ/2008.06.08/東京・北千住ＴＨＥＡＴＲＥ１０１０・ミニシアター③

格闘探偵団バトラーツ/2008.06.08/東京・北千住ＴＨＥＡＴＲＥ１０１０・ミニシアター③

◎第3試合　及川千尋デビュー戦　30分1本勝負
　●及川千尋(7分54秒　レフェリーストップ)吉田万里子[エスオベーション]○
　*蜘蛛絡み
★前回の大会での挨拶では正直プロ意識を感じられなかった。だから観戦記にも辛口な事を書いた...が,それは期待の裏返しだったりする。
初の女子格闘探偵団員に女ＵＷＦ構想...そんな歴史の始めの一歩。この日の開会式で見せた自信に試合が近づくに連れ期待が高まった。
もちろん期待するのは勝利!! 格やキャリアなんて関係ない!! 恵まれた最高の練習環境と,与えられた武器...それらがあれば勝利は見えるはず。
入場するやピンクのコスチュームが目を引いた。そして凛々しい表情...が,デビュー戦の為少々長目のセレモニーが行われた。気持ちが切れなきゃいいと思っていたが心配無用だった。
一方後から入場した吉田選手の表情からも緊張が伺えた。運命のゴングが鳴り新たな歴史が幕を開けた。
吉田選手は流石という強さだった。が,それは誰でも予想が出来たこと。しかし及川選手は予想以上に強かった。それは吉田選手にとっても予想以上だったようだ。
及川選手の蹴りにダウンを食らうと驚いた表情を見せた。まさか寝て起き上がる所を躊躇なく蹴ってくるとは思いもしなかっただろう。
さらにグランウンドでもなかなかの動きを見せる。流石に動きが止まるところもあったが,神の声が聞こえれば百人力。アドバイスを聞き入れ対処する落ち着いたところも見せた。本当に勝てると思った。
しかし,最後は吉田選手が自力の差を魅せ蜘蛛絡みで勝利した。
及川選手は贔屓目無しで観ても素晴らしすぎるデビュー戦だった。一緒に汗を流した人達もそれを傍らで見てた人達にも全然知らない人達にもみんなに伝わる最高のデビュー戦だった。まさかあそこまで強いとは恐るべき情念ＤＮＡ。
必死で戦う顔が不細工で不細工で...それがたまらなく愛おしい顔だった。同世代の若い娘達がおしゃれして化粧して恋をしてる中,必死に頑張ってきただけあるなあ。今時の女の子と正反対な顔になるのにね。
今までちと厳しい事を書いて来たけど,素晴らしいデビュー戦で感動しました...完全に俺の完敗(笑)。やっぱプロレスラーは凄すぎです。今後がスゲエ楽しみです...デビューおめでとうございます。
ＰＣ版の観戦記は今回及川選手デビュー記念ヴァージョンにしてみました。

休憩時間には初代タイガー選手が登場...タイガマンじゃないよ似てるけど(笑)。
戦うプロレスを語ってくれました...けど「バトラーズ」じゃなく「バトラーツ」だけどね(苦笑) スーパータイガー選手の素顔をばらすような発言もあったり,自虐もあったりなかなか楽しい人だった。