格闘探偵団バトラーツ/2007.2.25/埼玉・桂スタジオ⑤

◎第5試合 30分1本勝負
 石川雄規&村上和成[BML]vs池田大輔[風天]&関本大介[大日本]
 ●石川雄規(22分33秒 KO)関本大介[大日本]○

 *ぶっこ抜きジャーマン・スープレックス
★メインはお互いライバル関係にある選手同士が組むなんとも意味深なタッグマッチ。 蓋を開けてみれば両チームともスムーズ(そんな中にもギラギラあり)に タッチを交わし素晴らしい試合となりました。
序盤から両チームとも意地剥き出しで大人気ない戦いを繰りひろげていく。 その大人げの無さが妙に心地よい...そして観てるこっちまで熱くなっていく。
村上選手は,やはり石川選手とやる時のようなリミットの振りきれ方ではなかった。 けれども冷静かつ冷酷に間合いを詰める様なんかは,別の意味で怖さをかもちだしていました。 さらにWで四の字固めをかけられた時は,石川選手と手を握り反転に成功。 まさに友情パワーでした。
石川選手は相変わらずもの凄い存在感を魅せ付けて行く。 この面子で存在感を出していくってのは並大抵の事ではない。 やはり日本屈指のメインイベンターは流石なのである。
一方のダイスケコンビ。 池田選手はあいも変わらずエグく,一番大人気ない感じ。 特にエグかったのはうつ伏せから起き上がる石川選手の顔面を蹴り上げた時。 これにはビビリました...が,そこにエグさはあっても嫌~な感じがしないのが凄い。 それはお互いが信頼しあってバチバチしてるからなのだろうなあ。
そして関本選手...とにかく凄かった。 B系の動きは相変わらず皆無。 いつもの一番自信のある武器を惜しげもなく出して行きました。 それが心地よいほどバトのマットにはまりこむ。 やはりバトラーツは肉体芸術...肉体が繰り出す激しい音が関本選手は飛びぬけて凄かったです。
試合は四選手がド迫力の試合を目の前で繰り広げるもんだから迫力満点。 また鉄柵を挟む事により,改めてレスラーの怖さ凄さを感じました。 とにかくこの試合は単純に言えばレスラーの凄さをまじまじと体感できる試合だった。
終盤”ここぞ”という所で石川選手が関本選手を卍固めで捕えました。 勝利は目前...が池田選手がカットに入ると,ここからは関本選手の独壇場。 池田選手とのダイビング・大ちゃんボンバー+ジャーマンの連携でダウンを奪う。 なんとか蘇生し立ち上がる石川選手...立ってくれ!!
ゆっくり起き上がろうとする石川選手...その生命力にはただただ感動し宇宙を感じる。 しかし,そんな石川選手を関本選手がぶっこ抜きジャーマン!! ダウンカウントを数えようとするレフェリーを横目に 倒れている石川選手に追い討ちのぶっこ抜きジャーマン。 まさに戦慄のジャーマン!!
さしもの石川選手も関本選手のぶっこ抜きジャーマン2連発を喰らっては万事休す。 なんと石川選手が後輩レスラーにKOされるという事件が起こりました。
素直に関本選手は凄かったし強かった...けど悔しかった。 石川選手が負けると悔しくて悔しくてしょうがないんすよ。 僕は東郷選手やサスケ選手,大日本の伊東選手...他にも沢山好きな選手がいる。 多分一番好きなのは東郷選手だろう。 が,一番応援するのは石川選手なのだ。 いつの時も「石川~!!」と叫んできた。 いつの時も石川選手に心を揺さぶられてきた。 新生バトラーツには石川選手を観に行ってるもんだった。 最近は他にも楽しみが増えてきた。
けど...石川選手には勝ちを望みたい。 それが酷な事だとはわかっていても... だって石川選手が負けると,本当悔しくてたまんないんすよ。
試合後はフラフラながら石川選手は立ち上がった。 しかし,マイクを握るとダメージから座り込んでしまった。 それでも叫ぶ「やられちまったよ...澤!吉川!矢野!もういいだろう...(会場:え?)...とでも 言うと思ったか!!こんなもんで負けてられるか...このクソッタレ!!」と。 そして叫び終わると石川選手は再び倒れ運ばれて行った...壮絶だった。 試合もそうだが石川選手の生き様...いや違うなあ...魂...情念......石川選手自体が壮絶だった。
リング上にはいつしか池田選手しかいなくなった。 そんな池田選手がマイクを握り,温かい雰囲気を作り上げていく。
.....これは本当に本当に嘘のような偶然の話。 僕は越谷にバトラーツを観に行く時は,長い電車の時間を利用して石川雄規選手著「情念」を読む。 今回も読みながら来た。 そして,偶然にも読んだところに石川選手と石川選手の父上との記憶にまつわるエピソードがあった。 僕はこの話が好きだ。 いつも感動する。 今回も感動した。 プロレス入りを反対していた石川選手の父上(教師)が時がたつと理解していき, 教え子に「息子は本物のプロレスをやっている」と紹介し....。 ...本物のプロレス。
バチバチファイター達は,いまだにプロレスを軽く観る世間のバカどもと戦っていた。 石川選手も池田選手も...。 池田選手のマイクは始めはバチバチ同様温かかった。 けれでもここはバチバチではなくバトラーツ...だから池田選手は叫んだ。
それは週プロモバイルにもNEWS侍でもカットされていた... メディアには「バチバチやりたい奴はここに来い」 しか取り上げられてなかった。
でも本当に一番届かせたかったのは 「批判されるかもしんないけど...バチバチ...レスラーは嫌がるんすよ...本当に痛いから」 って言葉だと思う。
バチバチ以外のプロレスも僕は痛いと思っている。 が,バチバチにはそれ以上の痛みがあり覚悟が必要だ。 そして彼らは信念とプライドをもって戦っている。 ここのリングでは当たってない技に倒れたりはしないし,素人や芸能人には到底出来ない。 だって「痛い」から。
僕は勝手に色んな意味で「痛い」んだと解釈している。 体も痛い...へたをうてば今までのキャリアに傷がつき痛い...色々な意味で。 それは僕がプロレスファンだし,B系以外のプロレスも好きだし尊敬しているからでもある。
とにかく「バチバチ」って口にする選手がいっぱい出てきているのに, そういったイベントではバチバチと口にする。 しかし,実際石川選手のとこにも池田選手のとこにも何の連絡も無いらしい。 それじゃあバチバチって言葉を利用して甘い蜜を吸おうとしているだけじゃないか? だから「ここのリングに来い!!」と池田選手はらしくない?言葉を吐いた。
とにかく軽々しく「バチバチ」って言葉が使われちゃいけない。 特にマスコミ...激しい試合を「バチバチ」って言葉を使いまとめちゃいけない。 最近越谷ではフミ斉藤さんと,カメラマンくらいしか見た事がない。 俺は骨折してでも観に行ったぞ。 だからどうだだけどね。
観た事もないのに「バチバチ」を語ったり,コメントしたり...越谷まで観に来いっての。 TVでは「単純でいいねえ...わかりやすくて...」って解説していた。 単純じゃねえよ!!超わかり辛いよ!! バトは原始的でシンプルな戦いだけど,決して単純でもわかりやすもない。 だから余韻をじっくり楽しめるんだ。
マスコミも簡単に「バチバチ」って言葉を便利に利用しねえで ちゃんと観て感じろ...このクソッタレが!!
なんだか随分話がそれたけど... プロレスは...バチバチは...バトラーツは凄いんです。
最後は池田選手が随分久しぶりの「1.2.3.ナーシャ!!」でしめました...いつ以来のナーシャだ?


ダイスケコンビ


石川選手入場


情念テロリストコンビ


池田選手


石川選手





チキン・ウィング・アームロック


重圧腹固め





上からナックル








スリーパー


ショルダー・タックルでぶっとばす


場外戦


怖いっす











これぞ猪木アリ状態!!


顔面蹴り上げます


足に絡みつきます





クイック垂直落下式ブレンバスター


逆片エビ固め


足四の字固め+フロッグ・スプラッシュ


友情パワー








き...木村さん...





木村さん...アフロが邪魔で見えません(>_<)


ヘビー級のぶつかり合い


掟破りの踏み付け


W踏み付けはバックドロップで阻止


本家踏み付け


蹴りで鉄柵の外に吹っ飛ぶ


ひっこ抜き投げる





顔面踏み付け


串刺しラリアット


パワーボムから抱え込み式逆エビ固め


アルゼンチン・バックブリーカー





卍固め


池田選手がカット


ダイビング・大ちゃんボンバー+ジャーマン


ッダウン


ぶっこ抜きジャーマン


2連発!!の戦慄のジャーマンでKO


ダイスケコンビが勝利


なんとか立ち上がる石川選手





「クソッタレ!!」








急遽マイクでしめる事となった池田選手


1.2.3.ナーシャ!!

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