格闘探偵団バトラーツ/2007.2.25/埼玉・桂スタジオ①

◎第1試合 矢野啓太デビュー戦 30分1本勝負
 ●矢野啓太(10分37秒 逆片エビ固め)原 学[BML]○
★さあ!いよいよ現行バトラーツ5人目の探偵団員”矢野啓太”選手のデビュー戦です。 多くの「矢野啓太」幟と大声援に迎えられて堂々の入場。
入場ゲートに鉄柵...豪華なセットは矢野選手のデビューを祝う石川選手の親心なのだろう。 リングに上がりTシャツを脱ぐや,今までのバトではあまりなかったコスチュームを披露。 水色にピンクのラインのボディスーツ...なんでも誰かから寄贈されたものらしい。 愛されてるなあ...。
顔は緊張しているが,緊張を楽しんでいるようにも見える...リングに上がれば,ほとんど裸に近い状態で 四方の客に見られる...どんなに緊張するのだろう...プロレスラーになるって事は本当に凄い事なのだ。
「矢野啓太~!!」というリングアナのコールに合わせリングに投げ込まれる無数の水色の紙テープ。 バトラーツで,これほどまでに華やかなデビュー戦は初だろう。 それだけ色々な人に愛され期待されているんですね。 さあ!!期待に応える素晴らしい試合を魅せてもらおうじゃないか!!
相手はビッグマウス・ラウド所属ながらバトラーツでデビューしている原選手。 実力差は相当あるだろう。もしかしたら一方的にぶちのめされるかもしれない...。 しかし,矢野選手は期待以上のものを魅せてくれました。
まずは差し合いからロープやコーナーに詰められる矢野選手。 プロの選手のプレッシャーが襲い掛かる グランドでも原選手の放つプレッシャーが凄い。
それでもひるまずスキを見つけ関を取りに行く矢野選手の糞度胸には驚かされた。 さらにグランド状態の膝蹴りで原選手に鼻血を出させる。
しかし,原選手は落ち着いてさばき,スタンドでは厳しい打撃をガンガン入れていく。 要所要所で張り返すものの,原選手の重い打撃に矢野選手の体が逃げて行く。 それでも気持ちが逃げない矢野選手は関節地獄を耐え抜くとワンチャンスを生かし反撃に。
肩固めから前方へブリッジして極める変形キャトルミューティレーションを披露。 残念ながら外れてしまったが,どんどん精度を高めてて行けば凄い武器になりそうです。 これを凌いだ原選手が一気に勝負を決めに行く。
しかし,矢野選手は関節地獄にも耐え,何度ダウンしても起き上がる。 凄い根性です。 そして,会場全体が矢野選手を後押しする。 デビュー戦でこれほど人々の魂を揺さぶるとは...凄い新人が現れた。
が,最後は強烈なジャーマン,逆片エビ固めと攻め込まれ無念のタップアウト。 負けはしたが凄い粘りと根性に感動した。 デビュー戦だからって事もあるが,それ以上に感動させられた。 それは矢野選手の持って生まれた何かがあるからなのだろう。 また一つバトラーツを観に行く楽しみが増えたのである。
そして原選手。 吉川選手に続きバトの新人のデビュー戦をつとめた。 どっちかと言うと普通はデビューする新人を応援したくなるもの。 だって新人は弱いし,これからの期待があるから。 その分デビュー戦の相手をつとめる選手は割りに合わない役回りだ。 それでも原選手は腐る事無く,プロの厳しさを叩き込んだ上で相手の良い所を引き出した。 矢野選手の頑張りにばかり目が行ってしまいそうだが, 原選手の心意気がなければここまで良い試合にはならなかっただろう。
とにかく両選手には「ありがとう」と言いたい。 忘れた頃にやって来た冬の寒さ...そんな中越谷に初々しくも清清しい風が通り抜けた。


沢山の「矢野啓太」幟に囲まれ入場


「矢野啓太」選手


なかなかハデなコスチュームです


無数の水色の紙テープが投げ込まれる


初ボディチェック


対戦相手は原選手


コーナーに押し込まれる








足を取る





膝を喰らわす


下からの三角絞め


容赦ない打撃


踏み付け


フロント・ネックロック


腕ひしぎ逆十字固め








アキレス腱固め


矢野選手最大のチャンス!肩固めから...


ブリッジして締上げる


逆片エビ固め


もう少しでロープ


ジャーマン炸裂


フィニッシュは強烈な逆片エビ固め


原選手貫禄勝ち


試合後も熱いぜ!!

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